悩みどころ、袖ボタン【なんばウォーク店】
こんにちは、なんばウォークの二村です。
昨日は暑かったので1人でスパワールドに行ってきました。
お風呂のデザインがいろいろ凝っていて面白かったです。
プールではほとんど浮き輪で浮いているだけでしたが 笑
さてさて、今回は袖ボタンのお話を。
もう皆様ご存知でしょうが、
兵士たちがジャケットの袖で鼻水を拭かないよう、
ナポレオンが考案したものだという説が有力ですね。
GSでは3つ or 4つ(or 5つ)×重ねる or 重ねない で選べます。
(4つ×重ね)
(3つ×重ねない)
ちなみに4つ×重ねない、3つ×重ねなども選べます。
このボタンの数×重ねるか否か、悩まれる方が結構いらっしゃいます。
全体的な傾向としては4つ重ねが若干多いかなという程度ですね。
「普通はこうですよ!」とも言い切れないので実は私もちょっと悩ましいのですが、
特徴の強いボタン(メタル等)をお選びなら、重ねない方がいいかもとは個人的に思います。
そもそも装飾という意味合いが強い部分ですし、
重ねてしまうと折角の個性が隠れてしまいますからね。
と、それからもうひとつ。
こちらは袖ボタンが実際に開閉できる仕様「本切羽」です。
別名を「ドクタースタイル」。 第一切羽を開けておくのが粋な着こなし。
現在よりも「シャツ=下着」という風潮が濃く、
人前でジャケットを脱ぐことなんてとんでもない!
……という時代において、医者が治療の為に腕まくりを出来るようにと考えられたものだそうで。
(着替えなさいよとか言っちゃだめです 笑)
この本切羽、現在では仕立てスーツの証とか、
高級ナポリスーツの証だなんて言われてますね。
「仕立て限定」というのは、
本切羽にすると袖丈調整が難しくなるので、測って作るオーダーならでは、ということ。
「高級ナポリスーツの証」というのは、
伊・ナポリのスーツ職人が英国式スーツとの差別化のため
「俺たちは開けていく!」という選択をしたからだそうです。
逆に英国式スーツの場合は、高級な物でも開き見せが多いようです。
これはおそらく、スーツを受け継いで着る文化があるためかと思います。
父親のスーツを仕立て直して着る、とか。
英国系ブランドの生地にしっかりした丈夫な物が多く、
耐久性も高い傾向にあるのはこれが理由です。
日本でいうところの紋付袴や振袖のような感じでしょうか。
でも英国風スタイルでも本切羽でおかしいなんてことはありません。
ちょっとした話のきっかけにもなるので、どんなスーツにも是非どうぞ!