皆様こんにちは。京都四条店の松本です。
本日はジャケットのボタンの留め方についての意外な事実についてお話いたします。
ジャケットはフロント釦のバリエーションがいくつかあるのはご存知でしょう。
2つ釦、段帰り3つ釦、3つ釦・・・etc
これらのジャケットはボタンの数や作りによって分類されているのは
ブログをご覧の皆様ならお分かりかと思いますし・・・
釦の留め方は分類によって様々ですが、いずれも一番下のボタンは留めないことも
スーツ好きの皆様ならお分かりかと思います。
では・・ここからが本題・・・
ダブルブレストのスーツにおいて正しい釦の留め方は皆さまご存知でしょうか？？
一番下は外すのが正しいですか？それとも留めるのが正しいですか？
この質問をするとだいたい7割の方は外す、3割くらいは留めるとおっしゃいます・・・
これは実は・・・
どちらが正解とは言えないのです！
問いかけておいてなんだそれ！と言われそうですが・・
理由を説明いたします。
そもそもなぜシングルブレストは一番下の釦を外すかといいますと
一般的なシングルブレストのスーツは「下から2番目のボタン」より下からフロントカットが
曲線を描いておりますので、一番下のボタンを留めると皺が出てしまうのですね。
シングルブレストにおいて一番下の釦は留めないことを前提とした飾り釦なのです。
しかしダブルブレストはフロントカットがスクエア（直角）なので一番下を留めても
何ら影響はないんですね。
つまりダブルブレストのスーツにおいては一番下の釦は飾りではなく
留めるためにつけられているのです。
その根拠として専門用語で上のようなジャケットは６×２のジャケットといったりいます。
6つのボタンの内2つを留めるということですね。
シングルブレストは2×1（2つ釦）や3×1（段帰り3つ釦）、3×2（三つ釦）
というように表記しますので、一番下は飾りであることがわかります。
はっきりとした文献やソースは無いのですが、以上のことから私の考えでは
ダブルブレストのスーツは一番下の釦えお留めるのが正しいかと思います。
皇太子も留めて着られてますし。
ただ最近は、一番下を外す着方の方が多く見受けられるようになってきました。
このあたりも時代とともに変化するところなのでしょう。
というところで「正解はどちらとも言えない」と表記致しました。
ダブルブレストを堅実に着こなすのであれば全て留めて頂ければいいですし
今風に洒落た感じなら外してもいいんじゃないでしょうか。
変にどちらが正解というのは無くてよいと思います。
釦一つで長々とお話ししてしまいましたが・・・
歴史をしっかり理解していれば、着崩しも可ということですね。
成り立ちや文化を知らずに服を来てしまうとそれこそ釦のかけ違いによって
おかしな着こなしになってしまうわけです。
・・・釦の話だけにね。。。
・・・
・・失礼いたしました。
本日はこのあたりで（汗）
GINZAGlobalStyle京都四条店 松本
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