股下の正解とは??【銀座本店・新館】
皆様こんにちは。
本日は銀座本店・新館に出勤しております上山です。
突然ですが、皆様がスーツのサイズ面で特に気になる部分はどこでしょうか?
袖の長さ、裾幅、全体の細さ、などなど沢山あるかと思いますが
やはり皆様共通して気になるのはパンツの「股下の長さ」ではないでしょうか。
長すぎると野暮ったく見える危険性があり、
また逆に短すぎると、必要以上に若く見えてしまったり足が短く見えてしまったりという可能性も。
パッと見の印象にかなり影響される部分でありながら、非常に繊細で奥深いものでもあるかと思います。
私自身これまでに毎回調整を加えサイズを変えながら作ってきましたが
まだ100%納得のいくものには辿り着けておらず、まだまだ今後調整を加えていくつもりです。
「股下の正解とは??」という題名ですが、
実際これに関しては正解がなく
どういったスタイルを目指すか、人にどういう印象を与えたいか、
またその時代性によっても大きく影響される部分でもあります。
こちらはワンクッション。
丈を長めに仕上げ、靴の上にしっかりとクッションを乗せます。
クラシカルで威厳が出る反面、少し野暮ったさがあり比較的年配の方に好まれる印象です。
裾幅22cm以上が相性は良いかと思います。
続いてノークッション。
先ほどとは逆に短く靴に触れないように仕上げます。
若々しくスポーティーに。すっきりとした印象です。
細身のスラックスとの相性が良く、最近までのノータック全盛においては人気がありました。
しかしビジネスの場面によってはあまり良くない印象を持たれる可能性もありますので注意が必要です。
裾幅は18.5cm以下ぐらいが良さそうです。
そしてハーフクッション。
先ほど正解は無いと申しましたが、こちらが所謂標準の長さ。
これにしておけばまず間違いありません。
裾幅は19~20cm程がバランス良いかと思います。
長すぎず短すぎず、基本的に流行にも左右されませんので
この先一番長くお召し頂きやすいものになるかと思います。
ただ個人的にはこの「長すぎず短すぎず」のバランスが非常に難しいところで
クッションが乗りすぎないギリギリの長さを毎回微調整しています。
そして皆様お気づきの通り、この股下の長さに関しては
パンツの股上、履き位置、裾巾、お召しになる靴などによって大きく影響される部分でもあります。
ここでいくつかスタッフのサイズ感をご参考までに。
裾幅17.5cm ノークッション
裾幅19.5cm ノークッション~ハーフクッション
裾幅23cm ハーフクッション~ワンクッション
見ての通りでかなり印象が変わりますね。
是非皆様も色々なスタイルに挑戦して楽しんで頂ければと思います。
一度お作り頂いたお客様でしたら、次回このあたりの微調整も喜んで承りますので
今一度ご自身のスラックスを見直されてみてはいかがでしょうか。
Global Style 銀座本店・新館
上山