宿るやどる【名古屋ユニモール店】
こんにちは!
スタッフ田中の宿るシリーズ第5弾。
スーツは知れば知るほど奥が深いといいますか
テーラーの愛が深い事がわかります。
優しさシリーズやカインドネスシリーズでもいくつか
ご紹介させていただいてきたのですが
まだまだございまして、今回は「ひげ襟」について
ご紹介させていただきたく存じ上げます。
「ひげ襟」とは、上襟の表地を、裏側に台形状に折り返した部分のことを指します。
こちらです。
上襟のハネを防ぎ、衿を立てたときにより美しく見せる
役割を担います。
また、昔の名残りでもあります。
ひと昔前までは、スーツは一着一着職人の手作業で
仕立てられていた為に、高級品でありました。
なので、頻繫に新しいものを手にすることはできず
一着を大切に着用し、痛めば修理をし
時には家族何代もサイズを調整し愛用していたとか。
その際、ひげ襟は伸ばしてサイズの調整をすることに
使用されていました。
最近の既製品などにはコスト削減の為
ほとんどひげ襟は使用されず
高級仕立ての証とも言えるディティールなのです。
オーダーの際には、こういった部分に気を配ってみてはいかがでしょうか。
名古屋ユニモール店 田中