何気ない会話から【大名古屋ビルヂング店】
おはようございます。
肩幅では社内一位。
大名古屋 寺田です。
最近、知識を蓄えることに注力をしておりまして
いままで特に意識することもなく見逃していたディテールの意味、由来
そういったことを目くじらを立てて調べるようにしております。
直近で気になったディテール【ピンホール】
なぜ気になったのか。
あるお客様からの一言。
「君のピンホールカラー、昔は流行ったもんだよ。若いときはそれ好きだったよ」と
その時は字面通りの意味を解釈して
「そうだったんですか、今はされないんですか?」
などと会話を広げたのですが、そのお客様がお帰りになられたときふと思ったのです。
昔の肩パッドアリアリのゆるめスーツに敢えて首回りが小さく見えるピンホールがなぜ流行ったんだと。
いわゆる昭和の頃のバブル成長期。男性らしく強く見せたい方が増えた結果あのスーツスタイルになった。
肩幅があることによって細い体型でも大きく見えるしなにより威厳が増すとのこと。
肩幅…んー…。
愛知に住んでる私からしたら野球の地元球団の監督が思い浮かんでしまいますね。(笑)
余談ですが、その監督。現役時代ヤジを受けたらしいのですがそのヤジが
「肩幅60センチー!!」だそうです。
社内一位の私の肩幅が実寸50センチなので肩幅界では神様ですね。
…はい。
そのような大きく見せることを前提としたスーツスタイルにこのピンホールが流行った理由ですが
これはどうやら当時のネクタイに関連しているとのこと。
当時のネクタイはどうやら生地がしっかりしたものが少なく
結びづらいものが多かったらしいのです。
私の手持ちのビンテージ物のネクタイも確かに生地がヘロヘロしており
締めるたびに結びづらく立体感のないVゾーンになってしまうなと感じておりました。
(なぜそのような生地感になったのかを次回はお話ししようかなと…。)
そこでこのピンホールカラーの登場です。
ピンホールはそもそもネクタイを持ち上げVゾーンに立体感を生み出す効果を持っています。
なるほど、ネクタイの弱点をピンホールでカバーしていたのですね。
当時のスタイルと当時の小物の状態からそういったものが生まれてくるのはなかなか粋。
そういったものを紐解いていくほどスーツ愛、シャツ愛が深まっていきますね。
さてこのピンホールカラー
勿論、弊社でもお作りは可能で御座います。
ちなみに代用ではありますがタブカラーも代用できるものとなっておりますのでもしよければそちらも…。
(ピンホールに比べればカジュアルな印象ですが)
皆様もお試し頂いてはいかがでしょうか。
GINZA globalstyle 大名古屋ビルヂング店 寺田