【コットン・ウール】素材によるスラックスの違い【池袋東口店】
みなさんこんにちは。
暑くてジャケットを中々着用できない季節ですね。
グローバルスタイルではスラックス単品もお作りが可能です。
コットンスラックスやウールスラックス
「それぞれどんな違いがあるの？」
とよく質問されますので、
コットン
ウール
素材の違いをご案内します。
まずはスラックスになる前の生地の時点での違いを見ていきましょう。
左がウール、右がコットンです。
まず、こう見ると艶感はウールの方が綺麗な傾向にありますね。
コットンは比較的マットな質感です。
ちょっと生地をつねってみると、
ウールはなめらかで曲線的な「たわみ」が生まれます。
こういったウールの滑らかな「たわみ」をドレープと言ったりしますね。
一方コットンはなめらかというよりかは、
途中でかくっと折れ曲がるような、紙みたいな立体になります。
※逆にコットンも「コットン特有のバリっとしたドレープ」と形容される場合もあります。
手を放してみても、ウールは元通りですが、
↓コットンは紙みたいに折り目が残ります。
ウールの方がシワにはなりづらいですね。
生地のハリ・コシですが、
なるべく生地を高く盛り上げようとした場合
左のウールはしなやかで高さがあまり出ません。
なめらかに潰れていきます。
一方右のコットンはコシがあり、だいぶ高さが出ます。
これらの特性がスラックスに仕立てた際の違いとして現れます。
艶感
やはりウールの方が艶感が綺麗で、よりドレスアップした印象になります。
黒やグレーのウールで仕立てた場合、上品な単品パンツとしても使いやすいです。
艶感の少ないコットンは逆にカジュアルな印象になります。
ビジネスカジュアルだったり、休日のカジュアルにも適していますね。
滑らかさ・シワ
ウールはシルエット的にはストンと落ちる感じになります。
全体的には滑らかな曲線と、センタープリーツのパリッとした直線の組み合わせが美しいですねぇ。。。
コットンは折れ曲がる箇所にシワができやすくなります。
太ももの付け根部分やヒザ裏等ですね。
苦手な人もいるかと思いますが、私にはそれが味に感じられるので好きですね。
ある程度細身に作ると、正面からみてヒザ部分にも折れ曲がりがでて、
ストンとおちるシルエットにならないので、やはりカジュアルな印象ですね。
コシ
コシがあるコットンは
現在流行りのタック入りのディティールにしたとき、
そのコシの強さからタックが前方にぐーっと張り出してきて、
非常に格好いいです。
前方に張り出す分、
横に広がらないので意外と細く見えやすいです。
コットンパンツの場合、タック入りが個人的にはおすすめです。
耐久性
ウールは生地が濡れると強度が落ちますが、
コットンは濡れると強度が増す特性があります。
暑くて汗ばむ時期にぴったりですね。
個人的には
夏用のスラックスは
ウール・コットンどちらも問題ありませんし、
冬用のスラックスは
ウールがお勧めです。
分厚いコットンはよりゴワつく感じが強くなるので、
好きな方にはお勧めですが一般的にはそこまでオススメできません。
スラックスをどのような素材で作るか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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