ネクタイの話 ノット編【名古屋広小路通り店】
こんにちは。
鈴木(晴)です。
今回はネクタイの結び方のお話です。
そもそもネクタイとは
17世紀に起きた30年戦争でクロアチア軍が着ていた軍装が元と言われています。
クロアチア軍を訪れたフランス人の傭兵の目に留まり、フランス全体で大きく流行したことをきっかけにヨーロッパ中に広がっていきました。
その結び方は85種類あると言われています。
中でも代表的な結び方をご紹介します!
シングルノット(プレーンノット)
シンプルで古典的な結び方です。
左右非対称で斜めに傾く結び方です。
固く細く結ぶとクラシックになり、緩めに結ぶと現代的になります。
ウィンザーノット
左右対称で、大きなノットになる結び方です。
昔は芯がほとんど入っていなかったため、首元のボリュームを出すためにウィンザーノットが好まれました。
現在はしっかりとした芯が入っておりネクタイが厚くなっているため、結び目がかなり大きくなる可能性があります。
ウィンザー公(エドワード8世)が好んで結んでいたことから名前がついたとの話がありますが、ウィンザー公自身が回想録『家族のアルバム』で否定しています。
ウィンザー公の父ジョージ5世が開発したという説もあるようです。
セミウィンザーノット
ウィンザーノットからひとつ手順を省いた結び方です。
左右対称なノットになり、ウィンザーノットと比較すると小さめの逆三角形になることから人気の結び方です。
この3種類のどれかを覚えておけば、結婚式や仕事などオールマイティに使えます!
着ているスーツのコンセプトに合わせて結び方を変えるのもいいと思います。
私はクラシックな3ピースではシングルノット、モダンテイストなスーツではセミウィンザーノット(ウィンザー)と使い分けています!
ここからは番外編です。
華やかな印象になる一方、Vゾーンの主張が強くなるため結婚式などの主役がいる場合は色柄の組み合わせを気にしなければいけない結び方です。
新郎やパーティの主催など、自身が主役であればお勧めの結び方になります。
トリニティノット
「トリニティ」は三位一体という意味で、3つの面からできた結び目が特徴的です。
大剣は動かさず小剣を巻いていきます。
番外編の3つの中で一番難しいです。
上手く三角形になってくれず、何度かやり直しました……。
エルドリッジノット
ネクタイを織るように重ねていく結び方です。
大剣は動かさず小剣を巻いていきます。
3つの中では一番結びやすいと感じました。
ヴァンウェイクノット
大剣を3回巻きつける結び方で三段の段差が特徴です。
明るめの無地のネクタイによく合うノットです。
巻いていく際に、小さめを意識していれば問題なく出来るかと思います。
どれもパステルカラーのような淡い色でシルクのネクタイがよく合う結び方となります!
柄は小さめの物であればそれほど気にならないかと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
名古屋広小路通り店 鈴木(晴)