本切羽って何の為につけるの?【表参道】
移動してきて早一か月、
ようやく表参道の街並みにも慣れてきて
周りにはシティーボーイと言いふらしております、森です。
そんな本日は
本切羽について
深く掘り下げてご紹介致します。
【本切羽って何?】
端的に申し上げると
ジャケットの袖口部分が開閉式になっており
釦ホールがついてくる袖といったイメージです。
本開きと呼ばれる事も御座います。
下記写真をご覧下さい↓
↓これは飾り釦仕様のあきみせ↓
【何故袖口にボタンが付いているの?】
お仕事されている皆様にとっては
スーツの袖口にボタンがついているのは
もはや当たり前のことだと思います。
オーダーにおいては個性をお出し頂ける
ポイントだったりもします。
ルーツとしては諸説様々にございますが
ナポレオンがロシア遠征時において
兵士が極寒の寒さで袖を使って鼻を拭わないよう
袖口にボタンを付けたという説。
ドクターズカフスと呼ばれ
お医者さんが診察や手術の際、
袖を捲れるよう機能性を持たせるための仕様として
採用された説など。
現在ではスーツの袖を捲って着ることは
ビジネスにおいてはアンマナーですが
これを知ったうえであえて本切羽にして
袖先第一釦を開けて本切羽を強調した着こなしをするのは
粋な男の嗜みと言えるのではないでしょうか?
【本切羽は必要?】
結論、、、
あるといいよねっていう程度です。
理由は機能性については皆無同然。
本切羽はオーダースーツにおいて
アイコニック的な存在ともいえます。
いわゆる高級仕様と呼ばれる所以でもあります。
高級と言ってもマシンの釦ホールなのか
蝋引きした20-30番手の太口の糸を
扱うハンドホールなのかで変わってはきますが、、、
ですから本切羽=高級仕様という考えには
少し違和感を覚えます。
もちろん本切羽は縫製の仕様上布も多く使いますし
工程数も多く手間のかかる仕様ですので
付けて損という事は御座いませんのでご安心下さい。
長々と書きましたが
私はほとんどのスーツを本切羽にしております。
大げさでは御座いますが
細部に神は宿る。と思っております。
皆さまも是非オーダースーツにおける
男の粋な嗜みをご検討下さい。
GINZAグローバルスタイルコンフォート表参道店 森