モデル(パターン)の話 カイザー編【名古屋広小路通り店】
こんにちは。
鈴木(晴)です。
グローバルスタイルはパターンオーダーと呼ばれる、予め用意してあるパターン(型紙)に沿ってサイズを調整していくオーダーです。
そのパターン(モデル)はいくつか用意しており、採寸時に実際に着ていただいて選んでもらってます。
口頭で各モデルの違いについての説明をしますが、その特徴の全てを語っていたら時間が足りない為、一部を省いてお話しています。
このモデル(パターン)の話では、細かい仕様についてお話していきます。
今回はその中でも「カイザーモデル」をご紹介します!
KAISER Model
Kaiserはドイツ語の「皇帝」から名付けられました。
南イタリアのナポリと呼ばれる地域の仕立てを盛り込んだモデルです。
通常のスーツでは腰ポケットで終わるウエストダーツが、フラップ下から裾までとっています。
ナポリの仕立て服などにみられる手法で裾までダーツを伸ばすことにより、ウエストのシェイプラインから裾へと向かう丸みの曲線が生まれます。
他のモデルですと肩から胸部のみに毛芯を使う半毛芯仕立てですが、カイザーは前身頃の全面に毛芯を使う総毛芯で仕立て上がります。
日本人に多い前肩を意識して、肩のラインにより多くのイセ込みを行っており、肩、袖周りの動きやすさを追求しています。
また、他のモデルでは有料オプションとなっている
・脇当て
・サルトリア台場
・Vスリット
などが標準でついています。
このモデルは生地代とは別途20,000円、3ピースでは+7,000円が仕立て代としてかかります。
※一部対象の生地は10,000円引きとなります。
カイザーモデルはその中でも2種類に分かれています。
カイザー サルトリアモデル
芯地・パットは薄く上質な物を使用している為、軽くても十分に構築的に見える様に仕上げており、着るだけで体型がきれいに見えるシルエットになります。
長く着ていても疲れを感じにくい仕立てとなっています。
カイザー レジェロモデル
毛芯を限りなく薄いものを選び、最小限のみ使用しているため、立体的でありながら大変軽い着心地を実現しています。
通常ステッチはフロント、衿、ポケット、ベントのみですが、背中心、ダーツ、袖にも追加でステッチが入っています。
また、このカイザーレジェロモデルは
・ダブルブレスト
・ピークドラペル
はご対応できかねます。
裏地の張り方も総裏 or 大見返しのどちらかとなりますのでご注意ください。
上記のオプションを選択したい場合はカイザー サルトリアモデルとなります。
フルハンドメイドではありませんが、着心地に直結する部分はすべてハンドメイドで仕上げております。
興味のある方はご来店お待ちしております。
名古屋広小路通り店 鈴木(晴)