裏地のあれこれ【表参道】
お晩です村山です。
愛用しているジャケットの裏地がボロく擦り切れてきたのでそろそろ修理を考えていたところでした。
そういえばこのジャケットを作ったときはキュプラを選んだのですが
修理にあたってコストを抑えるためにポリエステルも視野に入ったのですが、、、
なんとなくそのあと着なくなりそうで結局キュプラで直しそうです。
裏地の話ついでに一度裏地の材質を復習しました。
『合成繊維』
石油由来の化学繊維でエステルやウレタンなどを合成したものを合成繊維と呼称する。
(ポリエステルやアクリルなど)
現代、既製品などのスーツの大半はこちらが取り付けてあることが多く
コストの低さ、耐久性の高さとカラフルな色展開でり分けオーダーにおいてもご選択される方が多い素材です。
反面、吸汗性に乏しく静電気が起こりやすい特性があるので、汗をかく夏や空気が乾燥する冬には
別途対策が必要になりますが、近年の物は問題を解消したものも出てきております。
『天然繊維』
コットンやシルクなどがよく裏地に用いられる天然繊維です。
ほぼほぼ、見かけることがない生地ではあります。
日本では昭和中期ごろまでのスーツは専らアルパカの裏地が使われていました
合成繊維が普及し始めた60年代前半には高級スーツの代名詞として、一部製品にしか使われなくなったようです。
それぞれ特性は様々ですが吸汗湿性が秀でており、季節を問わず温度を調節してくれます。
反面デリケートな素材も多いので手入れには注意が必要。
ちなみに現状グローバルスタイルでは取り扱いがありません。
『再生繊維』
再生繊維と呼ばれる「キュプラ」や「レーヨン」、「アセテート」
化学繊維とよく間違われやすいですが、キュプラ自体は人工的に作られたいわゆる化学繊維あるものの原料は天然繊維である「コットンリンター」
を使用しています。
合繊のアクリルやポリエステルよりも早く誕生しており、合成絹として今でも高級衣類の裏地にはキュプラを用いることはよく見られます。
滑りがかなり良く静電気なども起こしにくい為、中に着るシャツやニットが毛玉になりにくくインナーに優しいといえます。
画像引用元:旭化成 URL:https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.asahi-kasei.co.jp%2Fbemliese%2Fwhat-bemliese%2F&psig=AOvVaw2R82-mEPcoy64BlUETfmBU&ust=1706177484844000&source=images&cd=vfe&opi=89978449&ved=0CBQQjhxqFwoTCMC1_crk9YMDFQAAAAAdAAAAABAW
大切に着るために裏地は妥協なく行きたいところですな。
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村山