ソラーロって知ってますか??<銀座外堀通・東京>
みなさん、お盆も終わって
そろそろ秋がやって来ますね。
食欲の秋、行楽の秋、オーダースーツの秋
本日は前々から気になっていた
ソラーロと言う生地をご紹介します。
表はベージュっぽい色味
裏側は赤・オレンジです。
この二本が織合わさって生地が出来ています。
右はオレンジですが
左は緑っぽい色が掛かってます。
イタリアではソラーロ
太陽と言う意味か、イタリアの山の名前が語源と言われています。
主に夏向けの素材と言われていますが
この時期のコレクションに入っていますし
ウェイトは260gのツイル織りで
長いシーズンに使える生地ではないでしょうか?
1800年代、イギリスがインドを統治していたころに
インド国内で駐在していたイギリス人が良く着ていたそうです。
夏生地=薄い生地と言うイメージが一般的ですが
日射の強い地域だと、薄い生地は光をそのまま通してしまうため
ソラーロはある程度のウェイトになっているようです。
因みに裏が赤いのは、太陽光を反射する力が強いとの理由だそう。
意味があっての配色なんですね。
私はお受けした事は無いですが
裏側の赤い方を表にお仕立てされる方もいるそうです。
こっちは葛利毛織の秋冬生地から
ネイビーとグレイの混じったような繊細な色柄です。
同じく、縦横の色糸を変えて
微妙な表情を作っています。
いやー、生地ひとつ見ても面白いものですよ。
好きな人には、分かりますよね。
変なこだわり。
オーダースーツ、奥が深いですね。
今日はこの辺で
GS銀座外堀 池元