じゃあ教えてくれよ。この仕組みの深さを破壊する方法を……。-機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ-【名古屋広小路通り店】
こんにちは。
鈴木(晴)です。
名古屋は梅雨入りといった感じで毎日サウナ状態です。
この気候になると「閃光のハサウェイ」を思い出します。
2年前の6月、公開日当日に劇中と同じような気候の中映画館へ行った記憶があります。
内容でテンションが上がり、その日は一日中仕事をしながら脳内ではハサウェイの映像が流れていました。
そんな閃光のハサウェイの主人公「ハサウェイ・ノア」は劇中の半分以上はスーツを着用していました。
連邦政府高官などの特権階級しか搭乗できないハウンゼン(超高級シャトル)に席を用意できるほどのコネがあるので、相応の服装をしなければいけないのでしょう。
そんなハサウェイの着用しているスーツをご紹介します。
(引用:http://gundam-hathaway.net/)
そもそも閃光のハサウェイとは
機動戦士ガンダムに登場するキャラクター「ハサウェイ・ノア」を主人公とした原作小説・映画作品です。
ガンダムシリーズには皆さんがよく知っているアムロ・レイやシャア・アズナブルが登場する初代ガンダムと世界観を共有する「宇宙世紀シリーズ」、まったく別の世界観を作品ごとに更新する「アナザーガンダムシリーズ」の2種類があります。
本作は宇宙世紀シリーズに属しており、初代ガンダムから26年後の話です。
あらすじを書くとかなり長くなりますので簡単に説明すると、宇宙世紀では国という囲いがなくなり、地球連邦という一つの統一政府が出来上がっています。(本編の105年前)
そんな地球連邦政府も100年経ってかなり腐敗しており、地球環境の破壊がどんどん加速している状態です。
それを憂い行動しているのが主人公ハサウェイ・ノアです。「マフティー」という組織の表面的なリーダーとして正体を隠して戦っています。
とはいっても、連邦政府の高官をモビルスーツ(作中に登場する人型兵器の総称)で暗殺するという手段をとっており、作中ではテロリストとして認識されています。
ハサウェイは地球連邦軍の連邦宇宙軍独立機動艦隊「ロンド・ベル」の艦隊司令官ブライト・ノア大佐(初代ガンダムでアムロを殴った人)の息子です。
そんな社会的地位があるハサウェイはかなり上質な衣装を着用していることでしょう。
デザイン
さて、ハサウェイが劇中で着用しているスーツのデザインについて解説していきます。
(引用:http://gundam-hathaway.net/)
細かいデザインの前に全体の印象からお話します。
個人的にハサウェイはイタリアスーツというイメージでしたが、しっかりと肩パッドが入ったビルドアップショルダー(ロープドショルダー)だったので驚きました。
ビルドアップショルダーというのは英国スーツの特徴で、スーツに軽さを求めることが多いイタリアスーツで取り入れられているイメージがなかったからです。
あくまで私のイメージですが、あえてそれに近づけるなら英国ビスポークの影響が色濃く残る北イタリア/ミラノのスタイルではないかと予想します。
では、ようやくデザイン解説です。
一言で言いえば、「普通」です。
・シングル2つ釦
・ラペルはやや細め(英国風)
・腰ポケット平行
・センターベント
・ノータック
・股上深め
・テーパード
・裾口シングル
デザインだけなら既製品とほぼ同じです。
続いてシャツです。
ハウンゼンでのシーンはグレーのシャツで、タサダイホテルで着替えてからは白無地のシャツを着ています。
デザインはどちらも同じものだと思います。
・レギュラーカラー(衿の開きが狭く、襟先も小さめ)
・裏前立て
・胸ポケット有(形はカフスに合わせる)
・カフスの形は直角 or 小丸
・バックスタイルはノータック
カフスについては細かく描写されていなかったので、予想にはなりますが一般的な直角か小丸で良いかと思います。
サイズ感についても正直標準というほかありません。
ただ2点、着丈がやや短めなのとスラックスがかなり細身です。
ハサウェイの身長は設定資料に載っていなかったので、着丈は比率での計算になりますが
総丈÷2-3~4cm程だと思います。
ただ、ハサウェイはアニメの例にもれず腰位置が高いのであまり参考にはならないかもしれません。
続いて細身のテーパードパンツですが、細さのギリギリを攻めています。
正直ここは絵柄によるので何とも言えませんが、ガンダムのキャラクターの脚部はかなりメリハリの付いた細い足が多いので、再現しようとすると破けるのでご注意ください。
ちなみに、ハサウェイの着こなしとして冒頭のシーンではグレーのシャツにワインレッドのカーディガンを着ています。
特権階級が搭乗するシャトルに一緒に乗り合わせるシーンで着用しているのですが、それにしては服装がややカジュアルすぎます。
その理由は、原作小説及びコミカライズ版で判明します。
前述のとおり、ハサウェイは世間的にはテロリストなのでその正体を隠すため、わざと庶民的な感覚で服装をコーディネートし、あくまでも一般人という体を装っていました。
コミカライズでは服装もかなり違っていて、チェック柄のシャツを着ていてやりすぎだと言われているシーンもありました。
デザイン、サイズ感についてはこんなところだと思います。
またミラノでは、使用する生地も英国製やイタリア生地の中でもハリがある硬い生地を好むと言われています。
ハサウェイが普段常駐しているのはインドネシア東部のメナドという場所です。
インドネシアは熱帯雨林に属しており湿度が高いです。
ミラノが好む生地感も湿度に強くヘタレにくいという特徴があるのでぴったりです。
グローバルスタイルで用意している生地でいうと
・エンパイア・ミルズ
・ウィリアムハルステッド
この辺りが思い浮かびます。
色的にはエンパイアですが、生地感的にはウィリアムハルステッドの方がイメージに近いです。
悩ましいですが、色より生地感をとります。
私はセンターベント、ベルトありのスーツを作ったことが無いので、今度挑戦してみようかと思い始めてます。
要検討です。
名古屋広小路通り店 鈴木(晴)