こんにちは。
鈴木(晴)です。
シャツを語る第二弾、今回はイタリアシャツです。
イタリアには職人の町ナポリもあり、その技術・クオリティは世界一と言われています。
例えば『王様の仕立て屋』というナポリの仕立て屋を主人公とした漫画をご存じですか?
その漫画の中でシャツの話が出てくるのですが、一着8,000ユーロ(約130万円)を請求しています。
その話の中で、イタリアの富豪は同じシャツに80,000ユーロ(約1,300万円)でも購入したいと発言していました。
漫画の話なので金額は盛っているとは思いますが、それほどの価値が付けられるくらいの品質です。
前回、英国代表のシャツブランドとしてTurnbull & Assr(ターンブル&アッサー)を出しました。
イタリアを代表するシャツブランドはいくつかありますが、T&Aと比較するならば「FRAY(フライ)」です。
FRY(フライ)
1962年、北イタリアに位置するボローニャで創業されたシャツメーカーです。
フライはマシンメイドの最高峰と言われており、南イタリアのビスポークシャツに引けを取らないと言われています。
さすが最高峰なだけあって、レディメイド(既製品)は70,000円ほどです。
ディティール
首の中心から襟先にかけてのカーブが大きく広がっいるのが特徴で、第一釦を開けた際の襟の広がりが美しいとされています。
また、シルエットは細身にするため背中にダーツを取っています。
ヨーク部分にいせ込みをいれて縫製しているため、若干ギャザーのようになっています。
また、欧州のシャツはガントレット釦(剣ボロの釦)が付いていないことが多いですが、FRAYのシャツはついています。
着丈は他のシャツよりもやや短めになっており、トラウザーズの中で不快感を感じることはありません。
カフスデザインは角が大きく弧を描く大丸の形が多いです。
創業が新しいだけあって、クラシックな伝統よりもトレンドにフォーカスした展開なのかもしれません。
北イタリアは南イタリアに比べるとかっちりとした雰囲気のスーツやシャツが多いです。
昨今の日本のスーツはこの北イタリアの影響を強く受けています。
このフライのシャツとよく合う事でしょう。
鈴木(晴)