オーダーシャツ-クレリックシャツとチャールズ皇太子-
さてさて、秋冬物の自分のオーダースーツのエントリーを先日から2度アップ
させて頂いておりますが、今回はそれらのスーツに合わせて着用を考えている
オーダーシャツについて。
今回のオーダーのテーマである、ブリティッシュアイビーテイストの
ブラックウォッチのスーツがそろそろ仕上がってきそうなので、それに合わせて
ブルーのオックスフォードでクレリックシャツをオーダーしてみました。
太い番手をつかった肉厚感のあるオックスフォードです。
このままボタンダウンにしてしまうと、スポーティーになり過ぎるので、ドレッシーに
クレリックシャツにしました。
ここでクレリックシャツのご説明を・・。
シャツの生地が白無地以外で、襟とカフスだけ白無地の生地を用いたシャツ。
クレリックは僧侶(特に牧師)の意味。正しくはセパレーテッド・カラーなどと呼ばれる。
クレリックと呼ばれる由来は、牧師が通常礼拝の際に着用するガウンから
はみ出しているシャツの襟やカフスがガウンと色違いであることや、或いはガウンの上
から着用するストール(襟巻型の袈裟)が白系が多いことなどから、襟やカフスが色違いと
なっているシャツを牧師の服装に見立ててクレリックシャツと呼ぶようになったと言われる。
これから派生して、襟とカフスが白無地以外の色の場合(黒や緑など)もクレリックと
呼ばれる事がある。
もともとはフォーマル感の強かったクレリックなのですが、アメリカでは襟とカフスを
交換すれば、永く着用できる事から労働者階級のシャツとなり、
フォーマル感は少し薄れた感があったのですが、2005年4月9日、チャールズ皇太子が
再婚式で着用した事から、注目を浴び再びフォーマルシーンでの着用も
復活してきたようです。
通常、クレリックシャツの身頃にはブルー系のストライプが用いられる事が多いのですが、
今回あえてアイビーテイストと言う事で、オックスのブルーを使い学生風な雰囲気を
出してみる事にしてみました。
ビジネスシーンで着用して頂くなら、やはりすっきりとしたストライプ柄の
クレリックがお薦めですね。
今年流行のウインドペンや、ライトグレイのフランネル等のスーツと合わせると、
とてもシックでエレガントな装いになりますね。
また、襟・カフスの交換もできますのでコスパも高いと思います。
この秋、今までと少し違ったシャツをお考えでしたら是非1枚はクレリックシャツにしてみては
いかがでしょうか?
見慣れたスーツも、また違ったコーディネートで印象もがらりと変わると思いますよ。
By:H