ジャケパンについて【横浜スカイビル店】
こんにちは。この頃は朝晩の冷え込みが一段と強くなり冬の訪れを感じます。体調を崩しやすい時期ですのでお身体ご自愛ください。
さて、今回はご来店頂くお客様からのご要望も多い、ジャケパンについてお話します。
まずそもそもジャケパンとはスーツのように上下揃いの生地で合わせるのではなく、それぞれ違う生地・アイテムを使ってコーディネートを完成させていきます。そして昨今の流れとして「ビジネスカジュアル」という単語に当て込みジャケパンで出勤している会社員の方々を多く見かけますが、手持ちのスーツをそれぞれのアイテムになんとなく当てはめているというのが実情のように感じております。
有名なセレクトショップのクリエイティブディレクターが、「ジャケパン姿はリラックス感とエレガンスさを巧みに演出する大人の知的遊戯だ」とも言っているように、小物の組み合わせや全体のサイズ感・生地感の相性、季節感など様々な要因を上手に組み合わせていき、楽しむものであると私も思っていますが、昨今の服飾の流行を含めた仕事着に対する感覚の部分を鑑みると、それを反映させるのが難しいのが現状であると考えています。
しかし、ファッションに敏感な方々のみが楽しめばいいものではないとも思っていますので、前置きが長くなってしまいましたが、会社の規則が緩くなったからジャケパンに挑戦したいといった方々に向けて生地や組み合わせ方をご紹介していきます。
そして今回はイメージできる方も大勢いらっしゃる紺ブレザーにグレースラックスの組み合わせをご紹介しますが、一口にそう言っても様々なニュアンスがあります。
まずはジャケパンの第一歩としてこちらの組み合わせがおすすめです。
一般的にはスーツで着やすい生地とジャケパンで着やすい生地は生地感が異なり、艶のある生地はジャケパンに向かないといったセオリーが存在していますが、スラックスや小物の生地感・質感に気を付けて頂ければ問題はありません。
この組み合わせとしては、あくまでジャケパンはリラックス感の出るものではあるが、その中でも出来るだけビジネスライクに着用する。といったニュアンスが含まれているかと思います。小物の合わせもシャツは綾のある生地、ネクタイもシルクの艶のあるものを選択していますので、こういった組み合わせであればある程度幅広くビジネスシーンに対応できるのではないかと思います。
続いてはこちらの組み合わせです。
ジャケットがフランネル生地になり柔らかな雰囲気になりました。フランネルは冬物のイメージが強く、その通りなのですが生地の厚み・目付けが軽いものだと秋口から春先までお召し頂けますので、そういった部分にも目を向けて生地を選んでいただくとささやかな楽しみも増えるのではないでしょうか。また小物の合わせはフランネルと素材感を合わせウールのネクタイを、シャツには軽さも欲しかったので細かなチェック柄のシャツを合わせています。
先程の組み合わせと比べるとこちらは柔らかな雰囲気が強くなるので、ジャケットを羽織れば問題ないシーン等で着用しやすいかと思います。
そして同じジャケット生地でスラックスを変えてみました。ブラックウォッチは皆さんもっと積極的にお召しになってもいいのになと勝手ながら思っている柄です。スコットランド連合軍が軍服の柄として採用し、とても強い軍であったことからその柄は世界中に広まったともいわれており、デニム系のアイテムと非常に相性が良いです。シャツはもちろんですが、ブラックウォッチのジャケットを羽織りボトムにデニムをお召し頂いてもとても良いかもしれません。
話が少し逸れてしまいましたが、最後はプライベートでもお召し頂きやすい組み合わせです。
こちらのジャケット生地はウールとカシミヤにポリウレタンも入った現代的な生地ですが、ポリウレタンは1%ですので手触りや見た目の綺麗さはとても素晴らしいものです。また目付けもそこまで重たくないので春先までお召し頂ける汎用性の高い生地でもあります。そして今回はニットシャツを合わせていますが、ハイゲージのニット等でも都会的な印象になり綺麗な組み合わせかと思います。
だいぶ長くなってしまったので今回はここまでとさせていただきますが、ジャケパンは自ら考え行動して失敗し、様々なことを経験していく中でどんどん楽しくなっていくものだと考えています。ですので与えられた正解だけを鵜呑みにするのではなく、それをベースとして果敢に挑戦していくことが重要かと思います。
お仕事が忙しい中そこまで手が回らないといった方々にも、横浜スカイビル店ではご着用シーンなどお伺いしより深いご提案をさせて頂きますので、お仕事終わり等是非ふらっとお気軽にお立ち寄りください。
スタッフ一同心よりご来店お待ちしております。
横浜スカイビル店
福田