こんにちは。
鈴木(晴)です。
最近シャツをいくつか購入してシャツに対する意欲が高まってきてます。
その意欲のまま各国のシャツの特徴を好き勝手に語るシリーズを始めようかなと思います。
今回は第一弾、英国編です。
英国を代表するシャツメーカーと言えば『Turnbull & Asser(ターンブル&アッサー)』です。
(引用元)
シャツは英国、イタリア、フランス、アメリカの4ヶ国が主要な生産国です。
Turnbull & Asser
1885年、レジナルド・ターンブルという靴下屋と、セールスマ
1904年、アレッサンドラ王妃の乗馬用レインコートの注文を受けたことをきっかけに、ブランドのクオリティが世界の紳士たちへと知れ渡ります。
1960年代、当時モノクロ主体だったシャツの生地に鮮やかな色やストライプ、チェック柄を積極的に用いる胸元を華やかにするピーコック革命の先陣を切りました。
1980年に当時皇太子だったチャールズ国王からロイヤルワラント(英王室御用達)の認定を受け、現在まで保持しています。
ディティール
まず何といってもT&Aカラーと呼ばれる独特な襟の形です。
襟の中心から剣先にかけてS字のカーブを描くのが特徴で、ジャケットを着た際に剣先が跳ねにくくなる設計です。
剣先の長さも日本で売られている物よりも短いです。
標準は8cm程度ですが、T&Aカラーは7cmで襟の開きもセミワイドくらいです。
また、第2釦が非常に高く設定されているのも特徴で第1釦を外したとしても襟が広がり過ぎずに留まり独特な美しさを保ってくれます。
前立ては31mmと標準的ですがステッチの幅が10mmあり、レールステッチと呼ばれる均等の幅です。
※写真はセレモニー用なので胸部分に別生地が付いている。
カフスと袖の接合部は通常タックが入っていますが、ギャザーで仕上げられているのも特徴です。
理由は定かではありませんが、シャツの袖がたまって膨らんでいるのが美しいとされています。
タックよりもギャザーの方が広がりやすいからではないかと推測しています。
カフスデザインはダブルカフスとトリプルバレルが有名です。
ダブルカフスに関しては釦ホールが通常よりも1cmほど袖口側についているのが特徴です。
フロントの釦ボールが通常よりも多くついており、裾の釦ホールは横に着られている為外れにくくトラウザーズの中で暴れることもないでしょう。
使用している釦は通常よりもかなり薄く、1.5mm(通常3mmほど)でしっかりと根巻きしてある為非常に留めやすいです。
着ている姿は堅剛ですが、伝統あるシャツブランドでありながらそのサイズ感は割とモダンな雰囲気に近く、シャツ姿になることの多い日本では周りから抜きんでた印象を与えることが出来ます。
高級シャツを検討している方はぜひご参考までに。
鈴木(晴)