こんにちは。
鈴木(晴)です。
シャツを語るシリーズも最終回です。
ラストを飾るのはボタンダウンシャツの普及、アメリカントラッドを確立させたブルックスブラザーズです。
(引用:https://www.brooksbrothers.co.jp/)
Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)
1818年にニューヨークで創業ました。
1896年、イングランドでポロの試合を観戦した際に、選手の襟が風でなびかないようにボタンで留められていたのをヒントにブルックス ブラザーズの定番であり、「ファッション史上最も模倣されたアイテム」と言われるポロカラー(ボタンダウン)シャツを誕生させました。
スーツは英国のドレススタイルです。
ボタンダウンも大元は英国ですが、スポーツ由来であることからフォーマルシーンでは不適切となっています。
ちなみに創業年である1818年はアメリカ国旗のデザインが誕生した年でもあります。
ディティール
当たり前ですが、ブルックスブラザーズはボタンダウン以外も取り扱っています。
しかし、各国の代表的なデザインを紹介するコンセプトなのでボタンダウンシャツについて解説します。
衿の開きは広すぎず、レギュラーカラーからセミワイドの間くらいです。
襟の長さを少し長めにとっており止められた釦によってアールがかかるのが特徴です。
このスーツ文化はイギリスの植民地だった時代から流れ込んだため、前立ては表前立てです。
ただし、ステッチの幅は襟などと同じ5~7mmが多く、均等なレールステッチではありません。
カフスは一般的な小丸が多く、ゆとりが多めになってます。
そうすると本来のサイズ感では手首で止まらず落ちてしまうため裄丈(袖丈)を短く設定するのが基本です。
機能性を重視するアメリカンスタイルは、胸ポケットもしっかりとつけています。
カフスを同じく、角が丸くなっているデザインです。
バックスタイルはボックスプリーツでゆとりをかなり多く、前身よりも後身が10cmも大きいです。
これは今まで紹介した3ブランドを含めても最大です。
その分動きを阻害しない着心地となっているのだと思います。
他国のシャツよりも比較的手が出やすい価格なので、高級シャツに挑戦する第一歩としていかがでしょうか。
鈴木(晴)