こんにちは。
長くなってしまった前回の続きです。
前回同様ローファーのご紹介ですが、コインローファーとは大きく印象の異なるタッセルローファー。
Berwick1707
4340
¥36,300
サドルがなくなり房飾りがつくことでこうも印象が変わるのは面白いですね。
ハリウッド俳優がイギリス国王が履いていたタッセル付の紐靴に憧れ注文し、
アメリカの有名靴メーカーが製作したのが発祥と言われております。
比較的近代の出来事なので信憑性は高いのかと思いますが、
このような話はどこまでが本当なのかわからないですね。
多くの通説は諸説あるという使われ方をしておりますが、
大戦後のアメリカの話となると恐らく正しいのでしょう。
今では当たり前になっているデザインもまだ数十年の歴史というのも面白いですね。
憧れた紐靴というのはギリーシューズなのでしょうか。
かねてから室内履きなどで使用されていたタッセル。
元々はカーテンや服の装飾として使われていたタッセルを靴に使用するということは機能的な意味合いではなくあくまでも装飾。
機能由来のディテールが多い紳士靴の中で装飾的な意匠ということはやはり室内履きからの起源を感じさせます。
今ほど情報に溢れていない時代、ハリウッドスターもウェルドレッサーから影響を受けていたという話は男心をくすぐりますね。
スーツには紐靴というのが一般的ですが、ここ数年でタッセルローファーをスーツに合わせるコーディネートはある程度の市民権を得てきているのではないでしょうか。
数年前のスーツに素足風ソックスというコーディネートにおいては最も多く合わせられていたかと思います。
紐靴が由来ということもあってか、比較的ドレッシーな木型に乗せられることが多く、コインローファーに比べても綺麗な印象となる為汎用性は非常に高いです。
先述の通りスーツにも、もちろんデニムやチノパンにもしっくりきます。
綺麗な洋服であれば紐靴と比べ落ちついたリラックス感を、
カジュアルな服装では足元を引き締め綺麗な雰囲気にと、
合わせる装いによって異なる印象を与えるのもタッセルローファーの懐の深さ。
スーツにもデニムにも合うからといってヘビロテは禁物です。
しっかりとローテーションで休ませる時間を作りましょう。
ブラックとブラウン、2色の展開ですがどちらも揃えるのが宜しいかと。
個人的にはスリーピースにローファーはどうしても許せないので、
ツーピース且つアンコンなどリラックス感のあるスーツと合わせて頂きたいです。
時代の流れか個人的な怠惰か、ここ数年は私もスリーピースを着る機会は減り、
ジャケパンばかりになっており、ローファーの出番は非常に多くなっています。
やはり楽をしてしまうのが人間の性なのでしょうか。
とはいえ靴ベラはマストです。
Premium Marunouchi 横浜スカイビル店
曽根