こんにちは。
今日は土曜日のようです。
大型連休は曜日の感覚がなくなってしまいます。
今年は4日が土曜日なので年始の休みが長く6日から仕事始めという方が多いようです。
羨ましい限りです。
横浜スカイビル店は2日からの営業なので年末年始を感じない年始めとなっております。
店舗のすぐそばに大型バスターミナルがある為、この連休は特に帰省されている方など非常に多くの人が行き交っております。
ダウンジャケットにスニーカー。
軽く機能的な装いの方が殆どです。
紳士服に興味を持ったきっかけが1997年に出版された故・林勝太郎氏の著書「英国の流儀Ⅱ」ということもあり、
多くの書籍を読み紳士服について学んできました。
30歳という年齢ですのでリアルを体感はしておりませんが、書籍の中では以前は多くの男性が休日の装いとしてジャケットや革靴を着用している様子を記述しております。
この数十年は様々な点で社会が大きく変化していると思います。
その中で装いについても大きな変化があり、特にカジュアルな洋服については広がりが著しいです。
かつてフロックコートがモーニングなどに取って代わられたように、どの時代もカジュアルな装いがそれまで一般的であった装いから簡略化され役割を担っていく流れは避けられないようです。
交通や情報の速度が増し続ける世の中において、装いに時間や手間がかけられなくなってしまうのは必然です。
スーツについてもコロナ以降働き方も多様化する中で厳しい状況にある部分も御座います。
今のところ、着用人口は減っていてもスーツに代わる衣服というのは中々難しく、フォーマルやビジネスシーンでのスーツの役割は変わらないだろうという見方が大方かと存じますが、それもこの先数十年の中でどうなるかはわかりません。
一方では先日もお話しした通り、カジュアルな装いとしてのスーツや革靴というのは以前と比べ増えてきているかと存じます。
勿論スーツにおいては今までのようなしっかりとした副資材を使用した重厚で構築的なスーツではなく、より軽く着用できるような所謂セットアップのようなものがカジュアルとしては着用されることが多いです。
狭義にそれをスーツと呼んで良いのかという点では様々な意見があるかとは思いますが、上下揃いの服であり、基本構造としてはVゾーンがあり上衿下襟があり釦留めというスーツの基本部分は同様です。
クラシックなスーツがお好きな方には否定的な意見を持たれる方も多いかと存じますが、時代に合わせて必要な変化を受け入れることはその存在を持続させるには必要不可欠なことなのかと存じます。
私個人としては様々な形でスーツが広く着用されることで、クラシックなスーツとの違いもより明確になり、本来スーツが持つ役割や意味合いが認識され、その必要性が確たるものとなっていくのではないかと思っております。
バラエティー番組などに出演される芸能関係の方でもゆるっとしたセットアップを着ている方も多いです。
一方で式典やニュース番組に出演される方はしっかりとしたスーツを着用されています。
同じ上下揃いの洋服でも印象は大きく異なり、やはり畏まった場面やきちんとした場面でのスーツの持つ役割は非常に大きいのだと実感できます。
様々な情報が容易に入手できる反面、誤った情報を手にしてしまうことも多い昨今です。
誤った情報を安易に鵜呑みにしてしまい、失敗につながることや、正しい認識が廃れてしまう恐れも大いに御座います。
多様な在り方を尊重する中でも守るべき部分はしっかりと守っていきたいものです。
我々スーツを提供する側も従来の考え方に固執せず柔軟に考えていくとともに、しっかりとした認識を持ち正しい事をお伝えしていかなければと思います。
実は今回も前回に続きカジュアルにも使っていただける革靴をご紹介するつもりであったのですが、あまりに長すぎる前置きとなってしまったのでそれはまた次回に致します。
他のスタイリストのようなキラキラしたブログを書くのは苦手なため、引き続き文字数の多い重たい内容をアップしていきますので、ご興味をお持ちいただける方は是非お付き合いください。
Premium Marunouchi 横浜スカイビル店
曽根