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女性の喪服でパンツスーツはだめ?フォーマルウェアの格式、マナーを解説

(最終更新日:2025.01.08)2024.12.26 # フォーマル・セレモニースーツ

葬式などのお悔みごとの際には、長時間同じ体勢でいることが多くなります。パンツスーツを好む女性は多く、動きやすさや着心地の良さが魅力です。しかし、式典の形式によっては控えた方が良い場合もあります。マナーを守って大切な方をお見送りしましょう。

そこで今回は、『喪服でパンツスーツの着用はだめ?』『女性のフォーマルウェアの格式』『喪服でパンツスーツを着用する場合の注意点』『喪服でパンツスーツに合わせるアイテム選びのマナー』『格式に注意して喪服を選びましょう』について見ていきながら、女性の喪服のマナーやアイテム選びをご紹介していきます。

 

喪服でパンツスーツの着用はだめ?

女性の喪服というとスカートスーツを思い浮かべるかと思いますが、状況によってはパンツスーツでも問題ありません。どのシーンであればパンツスーツを着用しても良いのかを解説します。

喪服でパンツスーツの着用はだめ?

パンツスーツでも問題ない場合もあります。喪服の中では最も低い格式略喪服としてであれば、パンツスーツでも問題ありません。急な通夜で喪服の用意が間に合わない場合や、遺族から「平服」でお越しくださいと案内があった場合高齢者または足元に不安がありスカートでは転倒の恐れがある場合、また雪国などの寒冷地では防寒のためにパンツスーツでも問題ないとされています。パンツスーツを着用する際には、状況や場面に応じて判断し、失礼のないように気を付けながら服装の選択をするのが良いでしょう。

パンツスーツを避けた方がよいシーンもある

正式な喪服が必要なシーンでは、パンツスーツの着用は避けると良いでしょう。特に、喪主遺族近親者の場合は、参列者よりも格式の高い喪服を着用する必要があります。パンツスーツしか持っていない場合でもマナーとして着用を避けた方が良いため、和装またはスカートスーツを準備しておくと安心です。服装は故人や遺族に示す大切なマナーでもあるため、状況に応じて対応しましょう。

パンツスーツがOKなシーンは増えつつある

喪主や遺族の場合でも、動きやすさを重視してパンツスーツでも良いとされる場合や、多様性によりパンツスーツの需要が増えてきています。実際どのくらい需要が増えているのかGoogleトレンドの検索キーワード結果で見ていきましょう。

■調査概要
・調査日 :2012年11月25日~2024年12月25日
・調査理由:喪服のパンツスーツの需要について
・調査方法:Googleトレンドで「喪服 パンツスーツ」検索キーワードで調査。

年々、喪服でのパンツスーツ需要が高まっています。最近では、女性の服装に対する理解が広がり、「女性はスカート」という考え方を改めるという動きがあります。時代の流れとともに喪服のスーツスタイルも変化しつつあり、パンツスーツも許容されています。パンツスーツを着用する場合は、家族や親族に相談してから着用すると良いでしょう。

 

女性のフォーマルウェアの格式

喪服にはいくつか種類があります。喪服の中にも違いがあるため、どんな場面で着用するのかしっかりと把握することも大切になります。ここからは3つの種類に分けて紹介します。

正喪服

(引用:https://kimono-nagami.com/ https://mgos.jp/shop/default.aspx)

正喪服は、最も格式の高い喪服になります。葬儀告別式一周忌までの法要で喪主を務める人故人から三親等までの親族が正喪服を着用するとされています。一般的な正喪服には和装洋装があります。女性の和装は五つ紋の黒い着物、洋装は光沢のないワンピースアンサンブルなどのブラックフォーマルとなります。また、男性は黒のモーニングを着用します。

準喪服

準喪服は、正喪服の次に格式の高い喪服になります。一般的な喪服は準喪服になります。正喪服を着用する人以外の親族や、一般参列者がお葬式やお通夜で着用する喪服とされていますが、近年は正喪服と準喪服を明確に分けて着用しないケースもあります。女性の準喪服は、黒ワンピースアンサンブルとなります。また、男性はブラックスーツを着用します。

略喪服

略喪服は、最も格式の低い喪服になります。女性のパンツスーツは略喪服に該当します。急な弔問通夜三回忌以降の法要へ参列する際に着用します。女性の略喪服は、地味めのスーツワンピース、男性はダークスーツを着用します。男女問わず、黒や濃紺(ネイビー)などのダークカラーで控えめな服装を選ぶことがポイントです。

▽【男性編】礼服の着こなし方とマナーについて詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:礼服と喪服の違い《男性編》スーツの着こなし方・マナーなどを徹底解説!

 

喪服でパンツスーツを着用する場合の注意点

喪服でパンツスーツを選ぶ際には、ブラックフォーマル・礼服・喪服として販売されているブラックスーツを購入して着用すると良いでしょう。スーツスタイルの場合でも、女性は男性のような白シャツではなく黒のインナーを着用します。ニット素材などのインナーは避け、カジュアルな印象にならないように全身黒でまとめましょう。パンツスーツの際は、お悔みの席にふさわしい服装であるかを意識することが大切です。

▽礼服と喪服の違いやマナーについて詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:女性のフォーマル(礼服・喪服)のマナーを紹介 ~お葬式・お通夜で着るスーツ

 

喪服でパンツスーツに合わせるアイテム選びのマナー

喪服でパンツスーツを合わせる場合には、アイテムにも気を付けましょう。喪服にはアイテムにもマナーがあります。ここからはアイテムの選び方を解説します。

バッグ

バッグは、黒色で金具や飾りがついてない布製のものを選びましょう。光沢のある素材や黒以外の色が入っているバッグや、カジュアル感のある大きめのバッグなどは避け、殺生を連想させる革製品は控えるのが無難です。女性の場合は手ぶらということは少なく、その場に適した鞄を用意しておくと良いでしょう。

黒色で布製のもので、光沢感のないパンプスを選びましょう。お葬式の場によっては会場に用意されている席の数は決まっており、長時間立ちっぱなしということも珍しくありません。しかし、高さがないヒールはカジュアルになってしまうため、3cm程度のヒールがある靴がおすすめです。また、華美なものや、飾りがある靴は避けましょう。

ストッキング

ストッキングは、黒色で肌が少し透ける程度のものを選びましょう。冬でもタイツではなくストッキングを選んでおくと安心です。防寒対策や保温効果としてタイツを着用する場合は、リブタイツや分厚い素材のものは避け、薄手のタイツを選ぶと良いでしょう。お葬式では黒の無地一択ですが、お通夜の席では、肌色(ベージュ)のストッキングもマナー違反にはなりません。

アクセサリー

アクセサリーは、一般的に結婚指輪以外は身に着けないようにしましょう。身に着ける場合は、白か黒のパールイヤリングネックレスピアスのみアクセサリーとして着用可能となります。ネックレスを身に着ける場合は二連・三連のものは避け、必ず一連のものを選ぶことが重要です。

コート

冬場に着用するコートは、基本的に黒色ですが厳格な決まりはありません。準備ができない場合は、紺色やグレーなどできるだけ暗い色合いのものでも問題ありません。明るい色や華やかな色のものは弔事の場にはふさわしくないため、避けることが一般的です。また、式場内では基本的にコートは脱ぐようにしましょう。

ハンカチ

ハンカチは、できるだけ色・柄ものを避けましょう。基本は白色の無地とされていますが、黒や淡いブルーやピンクなど派手な色でなければ問題ありません。原色に近い色はマナー違反とされているため、お葬式などの場面では気を付けましょう。

数珠

数珠は、自分の宗派の本式数珠略式数珠を持っていきましょう。数珠は宗派によって違いますが、お手持ちのものを使用して問題ありません。何を持っていけばいいのか迷う場合は、宗派を問わない略式数珠を持っていくと良いでしょう。

袱紗(ふくさ)

香典・不祝儀袋は、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。袱紗の色は、弔事(お葬式)と慶事(お祝い事)では使う色が異なります。弔事では黒やグレー、紺、緑などの寒色系を選びましょう。慶弔どちらでも使える紫色のものを1枚持っておくと良いでしょう。

ネイル

葬儀のスタイルに関係なく、参列者はネイルをしないことが基本となります。クリアベージュなど肌馴染みの良いカラーは問題ありませんが、派手目なネイルをしている場合はオフしておくと安心です。ネイルオフしない場合は、派手な箇所のみ絆創膏を貼るなどの対策すると良いでしょう。また、ネイルを隠すために黒色で布製の手袋を着用しても問題ありません。

 

格式に注意して喪服を選びましょう

喪服には様々なマナーがあり、格式によって着用する喪服が変わります。状況によっては喪服でパンツスーツを着用することも可能であるため、どの立場でどのような式典に参加するかで決めましょう。迷った際には家族や親族に相談してみると安心です。
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■ 関連ページ:オーダースーツならGlobal Style(グローバルスタイル)|1着2万円台~

 

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