スーツのたたみ方をわかりやすく解説！出張先でもシワにならないポイントを紹介

ビジネスマンに欠かせないスーツ。品質の良いスーツでも、着用後は汚れやホコリ、シワはつきものです。スーツは消耗品と言われていますが、日々のお手入れや収納の仕方でスーツの寿命を大きく伸ばすことができます。

そこで今回は、『スーツの基本的なたたみ方』『スーツを持ち運ぶ際のポイント【動画付き】』『たたんで持ち運んだスーツの取り扱い』『スーツは日頃の手入れが大切！スーツの収納ポイント』『一般的なスーツの寿命は？』『スーツの寿命を延ばす方法とは』『シワができないたたみ方で綺麗なスーツを保とう』について見ていきながら、スーツの寿命が延びるたたみ方について紹介します。

 

スーツの基本的なたたみ方

基本的には、スーツ用のガーメントバックの使用がおすすめですが、出張時など、出来るだけ荷物を少なくまとめたい場合には、スーツのたたみ方が大切になってきます。ここでは、スーツのたたみ方のポイントを紹介します。

スーツのたたみ方

① 両袖を襟元に向かってシワがつかないように折り返す

② 裾部分から襟に向かって半分折る

③ パンツは三つ折りにする

④ ジャケットとパンツを重ねる、もしくはジャケットの間にパンツを入れて完了

▼すぐに試せるスーツの畳み方動画はこちら。詳しくはTikTokをチェック▼

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スーツを持ち運ぶ際のポイント【動画付き】

出張もしくはお出かけの際にスーツを持ち運ぶことがあるかと思います。スーツケースやリュックなどで持ち運ぶ際に便利な持ち運び方を動画付きで紹介します。

ガーメントバッグを使用する

ガーメントバッグは、中にハンガーがついているためスーツをハンガーにかけた状態で持ち運べるバッグとなります。スーツのシワを最小限に抑えられるため、持ち運びの際におすすめです。リュックタイプやボストンバッグタイプ、スーツケースに取り付けるタイプなど様々なタイプがあります。他の荷物とのバランスを見て一番持ち運びやすいタイプにすると良いでしょう。

ジッパー付の袋を使用した持ち運び方

ジッパー付袋のたたみ方は、上記で紹介した基本的なたたみ方で問題ありません。袋に入れた後に空気は抜かず、ジッパーをしっかりとしめることで中の空気がクッションになります。スーツケースやバッグに入れる際には、他の荷物の下敷きにならないよう注意をしましょう。下敷きになると負荷がかかり、シワがついてしまいます。シワがつかないように、持ち手の近い一番上に入れると良いでしょう。

(引用：https://www.youtube.com/)

ローリングコンパクト方式での持ち運び方

ローリングコンパクト方式は、筒のように丸めてたたみます。上記で紹介したたみ方ではないため、スーツの生地や素材に注意しておきましょう。たたみ方は以下の通りです。

【ジャケット】
① ジャケットの片側を裏返し、もう片方の袖を裏返した袖に通す
② 巻く前に肩の部分をそろえ、袖を最後までしっかりと通して整える
③ 肩の部分に靴下や下着などを詰めて、丸めていく

【パンツ】
① センタープレスに合わせて折っておく
② パンツの上にシャツなどを置き、丸めておく

 

たたんで持ち運んだスーツの取り扱い

スーツをたたんで持つ運ぶ場合は注意することがあります。出張などが多く、スーツを持ち運ぶ機会がある方は確認しましょう。

すぐにハンガーにかける

スーツをたたんで持ち運んだあとは、すぐに取り出してハンガーにかけることが重要です。移動中にできた軽いシワは、ハンガーに吊るすことで自然と伸びてきれいになります。目的地や宿泊先に到着したら、荷物を整理する前にスーツを取り出し、ハンガーに吊るすことを心がけましょう。この手間でスーツの見た目を美しく保つことができます。

スプレーやスチームアイロンでシワをとる

(引用：https://guard.lion.co.jp/style/)たたんで持ち運んだ際についたシワには、シワ取りスプレーやスチームアイロンを使用しましょう。シワ取りスプレーやスチームアイロンがない場合は、バスタブに熱めのお湯を溜め、湯気をたたせたところにスーツをかけましょう。湿気でシワの戻りが早くなります。ただし、湿気が強すぎるとスーツが濡れてしまう場合があるため、長時間の吊るしは注意が必要です。

 

スーツは日頃の手入れが大切！スーツの収納ポイント

スーツのシワを作らないようにするには、日頃から気に掛けることが大切です。実際にスーツを収納するときにはどのようなことに注意したら良いのか、4つのポイントで見ていきます。

【1】収納前にブラッシングする

見た目からは分かりにくいのですが、生地の中にはホコリが付いてきます。このホコリをブラッシングしておかないとカビや虫食いの原因になります。普段からスーツの着用後は、ブラッシングをして収納することを心掛けておきましょう。

<ブラッシングの手順>
①まずは、ポケットの中身を出す
②ホコリやチリが溜まりやすい肩から行い、上から下へ流れるように
③ラペルの裏側やポケットの縫い目も行う(時間に余裕がある時でも可)
④スラックス(パンツ)は、汚れやすい裾と股の部分を重点的に

▲ホコリを出していくイメージで行う▲
ブラッシング後は、ジャケットとスラックスを別々に収納するのがポイントです。よくハンガーの数が少なくひとまとめにしがちですが、一緒に収納してしまうと折り目がついてしまい、履いた時のシルエットがきれいに見えなくなってしまいます。

▽ブラシの選び方やお手入れ方法を詳しく知りたい方はこちらをチェック。

■ 関連ページ：洋服ブラシの選び方から使い方、おすすめの種類やスーツのお手入れ（ブラッシング）を完全解説

【2】収納前に陰干しする

スーツの収納場所は、基本的にはクローゼットになりますが、このクローゼットの中に湿気をためないのが重要です。スーツは一度着用すると知らず知らずのうちに汗が染みこんでしまいます。スーツをクローゼットに収納する前には、風通しの良い部屋に半日ほど陰干しをして水分を飛ばすと良いでしょう。

スーツが水分を含んでしまうと、カビが発生する原因となります。湿気取りを置くのはもちろんのこと(期限も切れていないか確認)、定期的にクローゼットの扉をあけて換気をしたり、スーツを外に出して、風通しの良い日陰で干すことも大切です。収納するときは、キチキチにいれず余裕をもって掛けるようにしましょう。

【3】スーツに適切なハンガーを選ぶ

最近では、様々なシルエットの服があり、ハンガーの種類も豊富にあります。スーツを収納する際に使用するハンガーにも気を付けておきましょう。【1】のポイントでも説明したように、ジャケットとスラックスは別々での収納がオススメとなります。

<ジャケットにオススメのハンガー>
ポイントは、肩のラインに合った肉厚で丸みのある木製のハンガーがおすすめです。厚めのハンガーは、掛けた時にスーツの間に適度な隙間が生まれ、通気性が良くなり湿気の発生を抑える効果があります。また、木製のハンガーは防湿効果があります。

▲スーツを掛けた時に、型崩れがしにくくなる▲<スラックスにオススメのハンガー>
ポイントは、裾を挟んで吊るすデザインのハンガーがおすすめです。ジャケットと同様に、着用している時のシルエットを考えると良いでしょう。裾から吊るすことでシワが伸び、湿気も溜まりにくい状態がキープされます。形が合っていればプラスチックのモノでも良いのですが、お気に入りのスーツのためだと思い、少し高級感のある木製ハンガーでも良いでしょう。

▲履いた時にキレイ見える▲▽スーツ用ハンガーの選び方を知りたい方はこちら。

■ 関連ページ：スーツ用ハンガーの選び方～型崩れを防ぐおすすめの使用法とは？～

【4】湿気・防虫剤を設置する

スーツの傷みの状態で一番ショッキングなのが、虫食いです。クローゼットの中に、虫が住み着いていることも確定されてしまいます。基本的に湿気取りは、切らさず置いておくのが良いでしょう。

<衣類害虫が活動しやすい条件とは？>
①温度・・・気温15～25度。30度を超えると活動が鈍くなる。
②湿度・・・湿度60%以上のジメジメした場所
③栄養・・・繊維やタンパク質を食べ、ホコリもよく食べる。

(引用：http://www.st-c.co.jp/)湿気対策を行いながら、極力衣類害虫が住みやすい環境を防ぐことが大切です。防虫剤は、害虫をよりつかせなくさせたり、虫の食欲を減退させる効果があります。防虫剤にも「クローゼット用」「ウォークインクローゼット用」「洋服ダンス用」などがあり、シーン別に合わせて選ぶと良いでしょう。

(引用：http://www.st-c.co.jp/)

【5】クリーニング後はビニールを一度外す

お手入れの時間がなく、クリーニングを利用している方に参考にしてもらいたい収納方法があります。

<収納時に気をつけたいこと>
クリーニングから戻ってきたスーツについているビニール袋は通気性が悪い状態となります、そのため、保管したい場合は一度外し、風通しの良い部屋で陰干しし、湿気をとるようにすると、より良い状態で保管しておくことができます。

【6】季節素材ごとに保管方法を変える

スーツの収納に伴い大切なのが、素材(生地)になります。特に、季節素材、リネン・カシミヤ・シルクなど、保管方法には気を付けておきましょう。

<リネン(春夏)のスーツ生地>
光に弱いので、黒のテーラーバックに入れて保管するのが効果的です。また、夏場に着用する素材なので、汗汚れに特に注意しましょう。水洗いクリーニングがおすすめです。

<カシミヤ・シルク(秋冬)のスーツ生地>
水に弱いので、雨の日の着用は避けましょう。濡れた時は、柔らかいタオルで水分をとることが大切になります。

 

一般的なスーツの寿命は？

一般的なスーツの寿命は、夏モノのスーツで3年、冬モノのスーツで4年と言われています。元々この期間は、法律で耐用年数として定められている1つの目安でした。毎日のお手入れをしっかりと行い、スーツをローテーション(3着程度)で着回すことで、5年以上着ることができます。

スーツの生地によっても寿命は変わります。良い生地を選ぶ基準の1つとなる「Super’s表示」があり、スーツ生地の品質、ウールの繊維の太さ(繊度)を表す数字になります。表示されている数字が高ければ高いほど、繊維が細く高価な生地となります。細くなると繊細になり、きちんとしたお手入れが必要になります。

▲生地ブランドによっては記載のないタイプもあります▲▽Super’s表示のあるスーツを作りたい方はこちらをチェック。

■ 関連ページ：オーダースーツならGlobal Style（グローバルスタイル）｜1着2万円台～

 

スーツの寿命を延ばす方法とは

毎日のように着るスーツは、一度着ただけでも湿気がたまります。湿気の原因は、着る人の汗です。ウール素材は、湿気を自然と外へ逃がす性質があります。そのため、一日着たスーツは風通しの良いところで、2,3日休ませることが必要です。スーツをかけるハンガーは、スーツのシルエットが決まる肩に十分な厚みがあるハンガーを使用するのが良いでしょう。厚みのないハンガーでは、シルエットが崩れ、シワの原因にも繋がります。

スーツの寿命は、“スーツのテカリ”のように見た目としても表れてきます。テカリの原因には、アイロンのかけ過ぎ、荷物入りの肩掛け(リュックサック)などで鞄が押され続けること。また、自転車での通勤時や、デスクワークのパソコンや資料作成などで、袖口が机と擦れ続けたり、椅子に座ることで生地がこすれ起こります。なかなか「しない！」と決めるのは難しいので、まずは、意識しておくことが大切です。

さらに、クリーニングの頻度には注意が必要です。クリーニングに出す目安は「1シーズンに1回」で良いでしょう。汗をかきやすい夏場は「2週間に1回」くらいのクリーニング頻度がおすすめです。衣替えの時期に行うと分かりやすいため、クリーニングの時期を決めておくと良いでしょう。

 

シワができないたたみ方で綺麗なスーツを保とう

ビジネスマンたるもの、清潔感や、相手に与える印象はとても大切になります。一つのビジネスマナーとして、シワができないようにスーツのお手入れをしましょう。
オーダースーツ専門店グローバルスタイルでは、豊富な生地を取り揃えているため、理想に合ったスーツを作ることができます。ぜひ、自分だけのスーツをオーダーで作ってみてはいかがでしょうか。

▽スーツと同時にワイシャツのたたみ方を知りたい方はこちらをチェック。

■ 関連ページ：ワイシャツのたたみ方と収納方法～簡単・しわにならない綺麗なたたみ方の手順～

 

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