スーツの種類
スーツのタックとは何か?メリット・デメリットや自分に合う種類の選び方を紹介!
タックパンツにこだわりたい
タックを知れば自分好みのシルエットに近づけます!スーツを選ぶ時に「タックはどうしますか」と言われたことありませんか。その場の流れで判断していては勿体ないです。特に毎日のようにスーツを着る方は “サイズ感” にこだわりたい。タックの知識を知って理想的なパンツに近づけていきましょう。そこで今回は、自分に合ったパンツ選びに繋がる!タックパンツについて『タックパンツとは?』『タックパンツの2つのメリット・デメリットを知る! 』『タックの種類、「ノータック」「ワンタック」「ツータック」のそれぞれの特徴』『用途に合わせたタックパンツの選び方』など、タックパンツの選び方・着こなし方をご紹介していきます。
< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-
1. タックパンツとは?
2. そもそもタックとは?
3. スーツのタックパンツの歴史
4. タックパンツ2つのメリットとデメリットを知る!
5. タックの種類とそれぞれの特徴
5-1. 【1】ノータックとは?特徴とシルエット
5-2. 【2】ワンタックとは?特徴とシルエット
5-3. 【3】ツータックとは?特徴とシルエット
6. タックデザインごとに見る着こなし
6-1. ノータックパンツの着こなし
6-2. ワンタックパンツの着こなし
6-3. ツータックパンツの着こなし
7. 用途に合わせたスーツのタックパンツの選び方
8. -Global Style- タックパンツスタイルコレクション
タックパンツとは?
まずはじめに “タックパンツ” とは、どのようなモノなのでしょうか。
写真のように、ウエスト部分から下に向けてヒダが入っているパンツのことになります。タックの有無で、穿き心地やシルエットが変わります。意外と知らずに穿いている方も多いようです。着用シーンによって使い分けれるとよりスマートなので覚えておきたい。
そもそもタックとは?
●タックとは・・・パンツの前身にある生地を畳んだヒダヒダの部分。タックがないものをノータック、タックが1本入っている場合はワンタック(1タック)といいます。タックが多いと、ウエストやヒップの腰周り・裾幅に余裕ができるため動きやすくなります。
スーツのタックパンツの歴史
タックパンツの歴史は古く、1920年頃にイギリスで登場しました。元々は男性向けのパンツとして着用されていましたが、その斬新なスタイルが女性のファッションにも取り入れられ、20世紀初頭に普及しました。日本では1960年代前半からノータック(フロントのヒダがない)が若者を中心に人気を集め、その後定番デザインに。2010年代後半から現在はクラシック回帰の流れから、ワンタック・ツータックデザインがビジネスやカジュアルなシーンで、多く着用されるようになりました。
タックパンツの2つのメリット・デメリットを知る!
最近は、スリムなスーツスタイルが人気を集め“タック無し”のパンツでも、シルエットが綺麗に決まるモノが多いです。ですが、ずっと同じ体重をキープすることはなかなか厳しい。。。ですよね?そんな時、タックについての役割、2つのメリットについて知っておくと、スーツスタイルの幅も広がります。
【メリット 1】動きやすくなる
ウエストや腰回りにゆとりを取り、動きやすくするためにタックが入ります。また、程よくゆとりがあることで、パンツがキツキツにならず綺麗に見せることができます。
【メリット 2】デザインとして楽しめる
タックがあることで、クラシカルで上品な雰囲気になります。こちらは好みが分かれますが、テーマ性のあるスーツスタイルを検討中の方は、オシャレポイントの一つとして楽しむことができます。
【メリット 3】座りジワやシルエットの崩れを防止する
タックパンツは座りジワが付きにくくシルエットの崩れを防止する効果があります。タックのゆとりによって前ももの部分に余裕が生まれ、座りジワの原因となる折り目を形成しにくくする効果があります。ただし素材や座る姿勢・サイズによってはシワができてしまいますので、身体に合ったパンツを選びましょう。
タックパンツのデメリット
タックを入れることで、パンツにゆとりが出来ます。その為、スタイリッシュ(細身)な見た目は望みにくくなります。また、ローライズ(腰で穿く感覚)、股上が浅く、ウエストまでの丈が短いデザインの場合は、ダボっとしたシルエットになります。※ただ最近では、シルエットを綺麗に見せるために工夫されたタックパンツも多くなってきており、タックパンツ=ヤボったいというようなイメージは薄れてきています。
タックの種類、「ノータック」「ワンタック」「ツータック」のそれぞれの特徴
【1】ノータックとは?特徴とシルエット
ノータックは、タックが無いデザイン。パンツ(スラックス)の裾幅が細くなる為、穿くとスリムな印象になります。その他、2つのデザインと比較すると、全体的にスッキリとしたシルエットとなる、若い方にも人気のスタイルです。ノータックのデザインは、カジュアルな印象を与え、スーツやカジュアル・普段使いのジャケットスタイルにも合わせることができます。
<ノータックがおすすめの人>
パンツをスッキリと穿きこなしたい方、太もも、ヒップなどが細身か標準体型の人、脚を細く見せたい人におすすめです。パンツのブカブカする感覚が苦手な方にも良いかも知れません。無駄な遊びが少なくスタイリッシュに着こなせます。ビジネスシーンでは、印象を良く見せたい接客業や事務職の方などに良いかも知れません。生地は、無地でも柄モノでもスッキリとしたシルエットとなり、紳士的なイメージを演出した方にもオススメです。
【2】ワンタックとは?特徴とシルエット
ワンタックは、タックが左右に1本ずつ入ったデザイン。パンツ(スラックス)の袖幅が標準的な太さとなるのが特徴で一番よく見るデザインです。ノータックと比べると腰回りに余裕ができ、軽快な動きを実現してくれます。その為、機能性・デザイン性のバランスが良いパンツとして人気があります。
<ワンタックがおすすめの人>
主にクラシカルなスーツに用いられることが多く、シーンを選ばず上品さのあるシルエットを楽しむことが可能です。標準体型だけどヒップや太ももがやや発達している人、体型が変わりやすい人におすすめです。ワンタックは、日常的な動き、立ったり座ったり(しゃがむ)時に、窮屈感を感じたことがある方は持っておくと良いかも知れません。スーツを着て動き回るビジネスマン・営業職の人にも良いでしょう。
【3】ツータックとは?特徴とシルエット
ツータックは、タックが左右に2本ずつ入ったデザイン。パンツ(スラックス)の裾幅はタックが多いほど太くなります。その為、ワンタックとのゆとりの差(一般的なデザインの場合はノータックより約4㎝のゆとり)があります。ただ、最近の傾向は、ノータックが大半を占めており、ゆとりを持たせたい人はツータックではなくワンタックを選択する場合がほとんどとなります。
<ツータックがおすすめの人>
ツータックは、腰回りやヒップに余裕があることから、ノータックやワンタックよりも肌に触れる面積が少なく通気性に優れています。また、スポーツ経験者でヒップや太もも発達している人にオススメです。注意したいのが、パンツ全体の印象がブカブカとなり野暮ったさを与えてしまうことがあります。特に、マナーやドレスコードが用いられる場面では避けるようにしましょう。その他、友人同士のイベントやプライベートで穿きたい、ゆとりのあるシルエットを楽しみたい方にはオススメのデザインです。
タックパンツのデザインごとに見る着こなし
ここからは実際にタックパンツのデザインごとにアイテムの合わせ方・着こなしを、グローバルスタイルスタイリストのスナップを参考にご紹介していきます。
ノータックパンツの着こなし
ノータックパンツは腰回りがすっきりして見えるため、足が細く・長く見える効果があります。下図(右)の様なウエストが絞られ、柔らかい仕立てのシングルジャケットを合わせればビジネスからフォーマルなシーンまで好印象を与えてくれます。またボリューム感があるダブルジャケットも、腰から下がスッキリしているので、野暮ったくならずスタイリッシュに着こなすことができます。
ワンタックパンツの着こなし
クラシック回帰の傾向がある中、ワンタックパンツが一番取り入れやすいと言えるでしょう。【おじさんくさい】【野暮ったい】などの印象をもたれやすいデザインですが、近年では画像のように裾口に向かって細くなるテーパードパンツがベースにあり、タック~センタープレスへの繋がりがプラスされ脚のラインをきれいに見せてくれます。モダンな着こなしからクラシックな着こなしまで幅広く対応できるデザインです。
ツータックパンツの着こなし
THEクラシックといえばツータックのデザインでしょう。襟付きのベストを合わせた3ピーススーツ、ラペルの広いダブルジャケットとの相性は言うまでもありません。他にも軽い仕立ての紺ブレやサファリジャケットなどカジュアルなコーディネートでも、上品で大人なオフスタイルが完成します。
▲タックが内側か外側かでも印象が異なる▲
▽▽▽正しいビジネススーツの測り方が気になる方はこちらもチェックしてみてください。
■ 関連ページ:正しいスーツサイズの測り方~サイズ表・号数・体型から分かる選び方~
用途に合わせたスーツのタックパンツの選び方
カジュアルファッションでは、「ストレート・スリム・テーパード・スキニー・ジョガー・リブ・カーゴ・サルエル」パンツと、豊富なデザインの中から選ぶことできますが、スーツのパンツは、ほぼ決まっています。そこでここでは、タック入りのパンツを選ぶ場合に気を付けたいことを見ていきます。
ウエストの位置に合わせる場合
秋冬に人気のスリーピーススーツの場合は、ハイウエスト(サスペンダー使用)で着用することが多いので、タックを入れてエレガントに着こなすことができます。ローライズの場合は、腰回りのゆとりがわかりやすくなってしまうので、ノータックを選ぶと良いでしょう。
体型に合わせて選ぶ場合
一般的には、細身の方はノータック、標準的な体型の方はワンタックとなります。動きやすさ重視で、タック入りを選ぶのも良いですが、スーツを選ぶ時のサイズ感は、その時の体型に合わせて選ぶことをオススメします。年を重ねていくと脂肪の燃焼がしにくくなり、どうしてもお腹周りが気になってしまう方は、タック入りを検討してみてはいかがでしょうか?
用途に合わせて選ぶ場合
タックパンツの仕様で選ぶ場合がほとんどですが、見た目の印象に季節感をプラスすることで、ワンランク上のオシャレを楽しむことができます。春夏は、鮮やかなネイビー・グレー。秋冬は、ブラウン・ダークトーン。と言ったように、着こなしにもメリハリを持たせると、タック入りデザインの雰囲気にも違いを感じさせることができます。
見た目や印象で選ぶ
タックは、ノータック・ワンタック・ツータックではシルエットが異なり与える印象も違います。見た目を重視しスマートに穿きこなした人、カジュアルなジャケットと合わせる場合は“ノータック”がオススメです。ワンタックやツータックは、パンツの太さが大きくなってくるので、ノータックと比べるとややカジュアルになります。
今季のトレンドは?
タック入りパンツは、腰回りにボリュームがあり、従来はクラシカルなアイテムとして比較的中高年の方に好まれて着られていました。さらに、高級スーツなどでは、他の部分を身体にフィットさせ、あえてパンツをツータック仕様に。少しボリュームを出すことで、スーツを着こなしたときに全体が綺麗にまとまるようなスタイルが人気です。
-Global Style- タックパンツスタイルコレクション
<ノータックパンツ スーツスタイル>
<ワンタックパンツ スーツスタイル>
<ジャケパン・カジュアルスタイル>
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いかがでしたでしょうか?
▼▼▼パンツのデザイン、タックの入り方を変えお好きなシルエットに仕上げたい方はオーダーがオススメ。
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