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スーツの種類

スーツの背抜き・総裏とは?スーツ裏地の選び方やおしゃれな色柄の組合せ方を紹介

(最終更新日:2024.11.01)2019.10.11 # スーツの種類

スーツの裏地の選び方!~おしゃれな色柄の組み合わせと着こなし方~

スーツの裏地とは

皆さんは、スーツを選ぶ時にどのような事を重視したり、こだわりを持っているでしょうか。モノに対する「品質の良さ・機能性・予算」。シルエットに対する「着心地の良さ・サイズバリエーション」。このように様々な要素があり、今回テーマとなるスーツの裏地は、普段見えない部分として優先順位としては低くなりがち。

スーツの裏地とは,選び方
そこで今回は、スーツの裏地で印象とセンスをプラス!『スーツの裏地~種類・デザイン編』『スーツの裏地~生地の種類編』『スーツカラー別の裏地・色の選び方』について見ていきながら、スーツの裏地の役割やおしゃれな着こなし方をご紹介していきます。

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< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  スーツの裏地の役割とは?
2.  スーツの裏地 ~デザイン・仕様編~
2-1.  総裏とは
2-2.  背抜きとは
2-3.  半裏とは
3.  スーツの裏地 ~生地の種類編~
4.  スーツカラー別の裏地・色の選び方
5.  -Global Style- おしゃれなスーツの裏地柄
6.  -Global Style- 裏地・スーツスタイルコレクション

 

スーツの裏地の役割とは?

まずはじめに、なぜ “裏地” があるのか。ここでは3つのテーマに分けて見ていきます。

【1】スーツの着用性が上がる
基本的に、スーツのジャケットは「脱いだり着たり」などが多く、着脱をスムーズに行えるようにすべりを良くしています。また、裏地に使用する素材で吸湿性や放湿性や静電気を防ぐことができます。ジャケットの主役となる表地へ影響してしまう、汚れ・色の変色を防ぐ効果があります。

スーツの裏地,スーツの着用性が上がる

【2】スーツの印象に繋がる形態維持
見た目の印象が大切になるスーツ、裏地があることで表地の形態安定性を補い、型崩れを防ぐことができます。表地を内側から補強し保護してくれます。

スーツの裏地,スーツの印象に繋がる形態維持

【3】季節にも関わる外観性
季節によっては気になる、表地の透け防止効果があります。裏地があることで、生地本来の綺麗さやドレープなど、スーツ全体の印象に繋がる外観を整えてくれます。

スーツの裏地,季節にも関わる外観性
 

 

スーツの裏地 ~デザイン・仕様(裏地を付ける範囲)編~
<総裏とは>

スーツの裏地には、種類があり季節によって使い分けることで快適な着心地を演出してくれます。特に、こだわりを形にするオーダースーツを仕立てる時は、知っておくと良いでしょう。ここでは、3つの種類に分け、それぞれの特徴・メリット・デメリットを見ていきます。


<総裏とは>

ジャケット内側全面に裏地が付いた仕様。


<メリットとデメリット>

メリットは、型崩れを防ぐ・表地を守る・温度と湿度の調整などがあります。スーツの役割でも触れたように、表地を補強することで形状維持(シルエット)を綺麗に保つことができます。ジャケットを着ていると、内側が擦れたり、汗をかくことがありますが、裏地があることで傷みを軽減してくれます。デメリットは、真夏は暑くムレやすい。総裏が、ポリエステルの場合だと暑さを感じやすいことがあります。

季節は、オールシーズン(通年用)、冬用スーツにオススメです。裏地には体感温度を調整する機能があり、気温の変化が大きい春・秋にも活躍してくれます。高級で繊細な生地の場合は、総裏にすることでスーツを長持ちさせることができます。

 

<背抜きとは>

背中あたりから裾にかけて裏地が無い仕様。


<メリットとデメリット>

メリットは、軽い・清涼感(涼しい)などがあります。背抜きは裏地が無い為、通気性が上がり涼しく羽織ることができます。また、裏地の割合が少なくなるので、自然とジャケットの重さが軽くなる印象になります。夏用のスーツ・生地を選ぶとさらに快適になります。デメリットは、総裏と比較すると分かりやすく、表地が傷みやすくなり型崩れも起こりやすくなります。

▲(注意)裏地は生地の中で最も軽く選ぶスーツ生地によって重さは左右▲

季節は、真夏・夏用スーツにオススメです。クールビズにジャケット羽織る方は背抜きを選ぶと良いでしょう。背抜き仕様は、スーツを薄い生地で仕立てた時に、ワイシャツが透けてしまうことがあるので注意しておきましょう。日本の場合は、秋冬でも「背抜き」仕様のスーツを選ばれる方も多いようです。

 

<半裏とは>

背抜き仕様から、さらに脇の下から裾までの細かい部分からも裏地を無くした仕様。※お店によって有料の場合があり

<メリットとデメリット>
メリットは、背抜き仕様よりさらに裏地の面積が少なくなり、通気性が上がり軽さがあります。少しでも軽量なスーツにしたい方に良いかもしれません。デメリットは、裏地の分量が総裏の3分の1以下となり形状維持の効果は薄れしまい、シルエットが崩れやすくシワ(ベント周り)がつきやすくなってしまう場合があります。季節は、盛夏用のスーツにオススメです。肩パットや芯地を極力排したアンコン仕立てのスーツやジャケットでより軽さを重視したい方にも。

▲(左)通常のジャケット(右)半裏仕様▲

季節は、盛夏用のスーツにオススメです。
肩パットや芯地を極力排したアンコン仕立てのスーツやジャケットでより軽さを重視したい方にも。

 

スーツの裏地 ~生地の種類編~

スーツの裏地・生地の種類には、大きく分けて3つの繊維に分けられ、それぞれ特徴が違ってきます。素材によっては、お手入れ・ケアが必要な場合があるので覚えておきましょう。


【1】合成繊維

一般的なスーツに多いのが合成繊維の“ポリエステル”。生産量、消費量は化学繊維の中では一番多い。特徴は、丈夫さがあり耐久性に優れていること。お手入れやケアはしやすい素材です。安価に手に入ることができますが、通気性が悪く、吸湿性に劣り汗を吸いにくいためベタベタとして着心地になることがあります。

スーツの裏地,合成繊維,ポリエステル

【2】天然繊維

天然繊維で、代表的なのが“シルク”。繊維の中で高級な素材になります。特徴は、静電気が起こりにくく吸湿性が高い。しなやかで肌触りが良いのですが、デリケートな生地としても知られ耐久性はあまり強くありません。高級感を出すために、コートやジャケットの裏地に使用されます。

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【3】再生繊維

再生繊維は、天然繊維を加工したモノで代表的なのが “レーヨン”。特徴は、肌触りの良さ、吸湿性の高さ、静電気が発生しにくいなど、天然繊維の特性も兼ね備えています。冬場は、静電気が起こりやすくなります。再生繊維には、もうひとつ代表的な “キュプラ”があります。特徴は、レーヨンと同様となり裏地として幅広いアイテムに使用。濡れるとシワになりやすいので、雨の日には避けたいところ。

スーツの裏地,再生繊維,レーヨン,キュプラ
▲「清涼キュプラ」として上質な繊維は爽やかな着心地を演出▲
 

スーツカラー別の裏地・色の選び方

どんなスーツ・シーンにも合うのがシンプルな “無地” “ストライプ” ですが、スーツカラーによって裏地を楽しみたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、定番のスーツカラーをはじめ、キャメル・レッドなどにオススメの裏地を見ていきます。裏地の組み合わせは、好みが分かれ自由にデザインを選べるのが魅力です。合わせ方の参考の1つとしてどうぞ。

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<ネイビースーツ>

ビジネスシーンの定番となる人気のネイビーカラーは、基本的には色柄を選ばずに楽しめます。無地のスーツには、落ち着いた色柄がオススメ。チェックのスーツには、あえて色柄のチェック柄でカジュアルに見せるのも良いでしょう。

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スーツの裏地,小紋柄,和柄,チェック柄,グレー,ブラウン

<グレースーツ>

大人の雰囲気を醸し出せるグレーカラーは、同色系のグレーの裏地をチョイス。あまり派手な色合いの裏地を避け、統一感のあるスタイルに。

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スーツの裏地,ドット柄,和柄,グレー

<ブラウンスーツ>

秋冬になると人気が出るブラウンカラーは、ダーク系の色柄がオススメ。ジャケットを脱いでも、季節感を感じさせる裏地でセンスの良さをアピールできます。

スーツの裏地,ブラウンスーツ
スーツの裏地,和柄,チェック柄,ブラウン

<キャメル・ワインレッドスーツ>

個性的なキャメルやワインレッドカラーは、表地に派手さがあるので、赤系(ボルドー)で色気のある裏地がオススメ。スリーピースのベストの裏地としても相性良くまとまります。

スーツの裏地,キャメル,ワインレッドスーツ
スーツの裏地,ワインレッド,和柄,無地

*****

ベストの裏地
秋冬に多い『スリーピーススーツ』の場合は、ジャケットを脱いだ時に見える「ベストの裏地”」とも合わせるので、素材や色柄を選ぶときには、ジャケットと一緒に考えると良いでしょう。

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-Global Style- おしゃれなスーツの裏地柄

◇ペイズリー柄◇
高級感のある雰囲気が欲しい方に人気なのが “ペイズリー柄” の裏地。うっすらなデザインで、さりげなく魅せる柄がオススメ。柄自体に存在感があるので、同色系で揃えると格好良くまとまります。

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◇迷彩柄◇
ミリタリージャケットやカーキスタイルのイメージが強く、カジュアルな服装に用いられる“迷彩柄”の裏地。ジャケットの表地からのギャップを感じさせたい方に人気のデザイン。オススメのスーツカラーはグレー。

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*****
オーダースーツ専門店の『グローバルスタイル』では、最高峰スーツモデル “ミケランジェロ” 専用の裏地があります。

スーツの裏地,甲州裏地

伝統ある和柄!日本の“粋”を取り入れられる甲州裏地は、伝統ある甲州山地で織りあげられた、裏地シリーズ。1970~1980年代の裏地柄から厳選して復刻された色柄は、日本生まれ世界一の裏地素材“ベンベルグ(キュプラ)”100%を使用。

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▼その他にも、聖地サヴィル・ロウでは有名な名門LBD(マーチャント リアブラウン&ダンスフォード)の裏地コレクションは、ファンシーでポップなデザインが多数あり、裏地で個性を出したい方に大人気です。こちらは、どんなスーツにも対応しています。

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-Global Style- 裏地・スーツスタイルコレクション

<ネイビースーツ×ペイズリー柄>

スーツの裏地,ネイビースーツ×ブルー無地
スーツ生地:ディ ファビオ(イタリア)
スーツモデル:モダンブリテッシュモデル

<ネイビースーツ×ブルー無地>

スーツの裏地,グレースーツ×ボルドー和柄
スーツ生地:スキャバル(イギリス)
スーツモデル:ミケランジェロ・サルトリアモデル

<グレースーツ×ボルドー和柄>

スーツの裏地,グレースーツ×ダイヤ柄
スーツ生地:ドーメル(イギリス)
スーツモデル:ミケランジェロ・サルトリアモデル

<グレースーツ×ダイヤ柄>

スーツの裏地,グレースーツ×ボルドー和柄
スーツ生地:カノニコ(イタリア)
スーツモデル:アンコンモデル

*****

コートの裏地にはシルク
スタイリッシュなコートには、エレガントな艶感のあるシルクの裏地がオススメ。

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***
いかがでしたでしょうか?

ある程度は、自由な組み合わせで楽しめる “スーツの裏地” ですが、スーツとの相性が一番大切になります。ドレスライクなスーツは、上品な印象がよく似合います。パーティーなどに着ていく特別な1着は、個性的な柄で楽しむのも良いでしょう。是非、裏地にこだわり、センスアップしてみては。

 
 
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