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スーツ生地・素材

デニムスーツのコーディネート5選!~選び方やおすすめブランドも紹介~

(最終更新日:2024.11.01)2022.10.21 # スーツ生地・素材

スーツ-デニム

“スーツをデニム(調)” とイメージする方は少ないのではないでしょうか。実は、ドレスライク・カジュアルライクにも見せれる“デニムスーツ”。プライベート用とは違う印象、他の人と差をつけたスーツが欲しい方にオススメ。

そこで今回は、デニムスーツの気になることを解説!『デニムとジーンズの違い』『デニム(スーツ)生地の種類』『デニムスーツの選び方と着用シーン』『デニムスーツ~オススメブランド~』について見ていきながら、デニムスーツの魅力・着こなし方をご紹介していきます。

 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  デニムスーツとは
2.  デニムとジーンズの違い
3.  デニム(スーツ)生地の種類
4.  デニムスーツの選び方と着用シーン
5.  デニムスーツのおすすめのコーディネート
6.  オーダーでつくるデニムスーツ~おすすめブランド~
6-1.  Ermenegildo Zegna-トロフェオデニム
6-2.  Loro Piana-デニムタイム
6-3.  GUABELLO-デニムフランネル
6-4.  SONDRIO-ソンドリオ

 

デニムのスーツとは

カジュアルでラフな印象がオシャレなデニムですが、ジワジワと人気が上がっているのが“デニムスーツ”。中々見かけないスタイルですが、オシャレ感度の高い人は着こなしのバリエーションの1つとして持っている方も多いようです。オーダースーツ生地のブランドによっては、シリーズ化して打ち出しているモノもあります。

デニムスーツ,デニム生地
 

デニムとジーンズの違い

一般的にも知られている “デニム” と “ジーンズ” の違いについても触れておきましょう。


●デニムとは

デニムとは生地のこと。重さの違い、濃淡の違い、光沢のある生地など様々な種類があります。“デニムジャケット・パンツ”などのカジュアルなアイテムに使用され、デニムを使用した小物・雑貨も多い。

デニム,ジーンズの違い


●ジーンズとは

デニムの生地や、他の素材(綿)生地を使用したパンツのこと。または、金属製のリベットで補強されたパンツ。このリベットは、主にポケットのステッチ部分を補強する役割や、デザイン性の高さを上げる役割もあります。

ジーンズ,デニムスーツの生地
ざっくりと「デニムは生地」「ジーンズはパンツ」の事と覚えておくと良いでしょう。

 

デニム(スーツ)生地の種類

デニムの生地は、インディゴ染料で染めた経(たて)糸と、染色をしていない緯(よこ)糸を使用した綾織りの生地のことをいいます。綾織りとは、横糸1本に対し、縦糸を2 本以上連続して織ったもの。織目が斜めに見えるのが特徴。風合いが柔らかく、伸縮性に優れ、シワがよりにくいとされています。

生地の厚さは“オンス”重さで区分され、オンスの数が大きいと生地が厚くなります。一般的に、10オンス以下を“ライトオンス”15オンス以上の生地は“ヘビーオンス”と呼ばれています。

デニム(スーツ)生地の種類,生地の重さオンス
デニム生地は、素材・生地の厚さ・加工によって着心地や見た目も大きく変わってきます。通常のデニム生地より薄い「ダンガリー」や、ワイシャツなどの生地として使用される「シャンブレー」などがその1つです。

デニムスーツ,デニムのシャンブレー生地
スーツ生地に使われる糸には、梳毛糸が使われ、ほとんどのモノが天然繊維のウールの太さで仕上がりが変わってきます。デニムスーツは、ウールにデニムの風合いを取り入れた生地を使用して仕立てられます。

 

デニムスーツの選び方と着用シーン

ここまで“デニム”について簡単に解説してきましたが、ビジネスシーンで着用するデニムスーツとはどのようなモノが良いのか?実際の着用画像と共に着こなし方について見ていきます。一般的なビジネススーツとの素材感・見た目に違いについても参考にどうぞ。

デニムスーツのコーディネート,ビジネススーツ
▲(左)デニムスーツ(右)ビジネススーツ Wool 100%▲

【見た目の違い】
スーツ用のデニム生地は、通常のデニム生地と比べると柔らかさがあり、光沢感・丈夫さのあるモノが多くあります。また、色落ちやシワになりにくいなど機能性のあるモノも。デニムの良さをそのままに、しなやかな風合いを楽しめます。

デニムスーツ見た目の違い,スーツ用,デニム生地
▲(左)スーツ用(右)デニム生地▲

【着用シーン・着こなし方】
デニム生地は、“フランネル・サキソニー・ツイード”のように、カジュアル寄りなスーツになります。社内外問わず、大事な会議・接客がある場合には避けるようにしましょう。パーティーやイベントなど、他の人とは違った装いをしたい方にもオススメです。

デニムスーツの着用シーン着こなし方,カジュアル寄りなスーツ
デニムスーツをセットアップで着ると、それだけで存在感のある着こなしになりオシャレです。合わせるネクタイは、シンプルな無地でデニムの風合いを活かしたネクタイを選ぶと良いでしょう。季節によっては、ニットタイなど素材感のあるモノで統一感を出すのもオススメです。合わせるシャツは、シンプルな無地の白シャツ、ビジネスシーンには、幅の狭いストライプシャツで上品に。

デニムスーツ,セットアップ,スリーピーススーツ
 

 

デニムスーツのおすすめのコーディネート

<ライト系デニムスーツ>

清涼感漂うシングルスーツスタイル。ウール地に比べるとパリッと固さを感じる印象に仕上がります。同色系のシャツやネクタイと合わせ、カラーバランスを整えています。パンツの裾をダブル仕様にスッキリと見せるがオススメ。

<ダーク系デニムスーツ>

上品さを感じられるシングルスーツスタイル。年代問わずオススメできる色合いです。カジュアルな装いにオススメのニットタイとの相性もバッチリ。あまり派手過ぎず、でも他の方と差をつけたい方にも。成人式のスーツとしても良いかも知れません。

<ジャケット&パンツスタイル>

着こなしのシーンを広げたい方は、ジャケット、パンツそれぞれで持っておくのも良いでしょう。風合いを楽しめるデニムは無地モノがほとんど、組み合わせるアイテムを選ばずコーディネートの幅を広げることができます。

<レディースデニムスタイル>

メンズライクなスーツ、テーラースタイルが流行りの傾向としてあるレディース。シルエットにこだわり事でスタイリッシュな印象になります。ボトムスは、パンツスタイルがオススメ。

 

オーダーでつくるデニムスーツ~おすすめブランド~
【1】イタリア:Ermenegildo Zegna-トロフェオデニム

ゼニアの中で最も有名で高品質なトロフェオがありますが、そのシリーズに比較的新しい素材(2017年)として注目されているのが、“トロフェオデニム”ウール素材でデニム感を再現しており非常に柔らかく艶感もあります。

デニムスーツ,ブランド,ゼニア,トロフェオデニム生地
普通のデニムと違い色落ちしにくい特徴があり、オン・オフで使用できる生地としてオススメです。シワの回復力・耐久性にも優れ、スリーシーズン(秋冬春先まで)で楽しめます。カラーバリエーションも豊富ですが、ビジネス用には色の濃い生地が良いでしょう。

デニムスーツ,ブランド,ゼニア,トロフェオデニムのスリーピーススーツ
440g/m 100% Wool Denim
 

【2】イタリア:Loro Piana-デニムタイム

ロロピアーナの“デニムタイム”は、先程紹介した “トロフェオデニム” はウール100%に対し、ウール・シルク・リネンの三者混が特徴です。デニムの風合いにスーツの高級感を織り交ぜ、カジュアルでエレガントな表情が特徴です。

デニムスーツ,ブランド,ロロピアーナ,デニムタイムの生地
シルクの綺麗な光沢とリネンのスポーティさは、他の“デニム調”の生地とは少し違ったスーツに仕上がり、タイドアップ、ノーネクタイと様々なスタイルで着回せる1着。ジャケットにもどうぞ。

デニムスーツ,ブランド,ロロピアーナ,デニムタイムのシングルスーツ
330~350g/m Wool 71% Silk 15% Linen 14%
 

ロロピアーナでは、ジャージ素材のような伸縮性が特徴の “JERSELY” 生地があります。柔らかさのある生地感は、ラフな着こなしを楽しみたい方にオススメ。オン・オフでも使いやすい色合いも魅力の1つです。

 

 

【3】イタリア:GUABELLO-デニムフランネル

繊維の自然な持ち味と快適な着心地を楽しめる生地、色調にこだわりたい方にオススメしたいグアべロ。秋冬の主役“フランネル”に、デニム風の雰囲気を兼ね備えた生地が“デニムフランネル”です。

デニムスーツ,ブランド,グアべロ,デニムフランネルの生地
暖かみのある生地感、カジュアルな風合いが抜群にマッチしたオシャレさ。カラートーンのラインナップの豊富さは、イタリア生地ブランドならではの魅力の1つです。

デニムスーツ,ブランド,グアべロ,デニムフランネルのスリーピーススーツ
2/1 TWILL 285g/m Wool100%

*****
ストレッチが効いたデニムスーツ

デニム特有の硬さが苦手な方に、ストレッチが効いたデニムスーツもあります。こちらは、ジャケットのセレクト生地「アソシエ」コレクションで仕立てることができます。一歩抜きんでるオシャレスタイルです。

ストレッチが効いたデニムスーツ
 

 

【4】イタリア:SONDRIO-ソンドリオ

イタリア北部スイス国境近くに拠点を持ち、コットンをはじめ天然素材を得意とするブランド。ファンシーなモノも多い中で、デニム調生地の取り扱いもあります。こちらは、コットン+ポリウレタンが入った素材感、伸縮性があり かたすぎない着心地を楽しめます。

 

***
いかがでしたでしょうか?

普段使いのスーツとしては、なかなか選びづらい“デニムスーツ”ですが、高級生地ブランドからコレクションが出るなど、今後も注目される生地として1着は持っておきたい。着用シーンに合わせた生地選びの参考にどうぞ。
 
 
▼▼▼今回ご紹介したデニム生地が気になる方はこちらへ。

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