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シーン別スーツ(春夏秋冬・クールビズ)

クールビズをカッコ良く着こなす!~シャツとパンツのおしゃれな装い~

(最終更新日:2024.11.01)2021.04.22 # シーン別スーツ(春夏秋冬・クールビズ)

クールビズをカッコ良く着こなすには

「クールビズの着こなしがわからない」「シャツとパンツでお洒落に見えるにはどうすれば?」「イタリア人はシャツとパンツだけで、なぜあんなにカッコ良いのだろう?」などと思ったことはありませんか?すっかり日本のビジネスシーンに定着したクールビズの着こなしに悩む人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、クールビズスタイルをスマートにカッコ良く着こなすためのポイント!『シャツの着こなし編・チェックポイント』『パンツの着こなし編・チェックポイント』について見ていきながら、カッコ良いクールビズスタイルをご紹介していきます。

 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  クールビズの服装~シャツ・パンツの着こなし編~
2.  シャツの着こなしをカッコ良くする6つのポイント
2-1.  【1】ネックポイント
2-2.  【2】アームホール
2-3.  【3】身幅が余っていないか
2-4.  【4】タイをしなくても綺麗に見える襟型
2-5.  【5】ボタンを外した時の第2ボタンの位置
2-6.  【6】前立てのデザインの見え方の違い
3.  パンツの着こなしをカッコ良くする8つのポイント
3-1.  【1】ウエストサイズは適切か
3-2.  【2】脇ポケットが開いていないか
3-3.  【3】タックが開いていないか
3-4.  【4】ヒップに不自然なシワが入っていないか
3-5.  【5】ヒップが股にくい込んでいないか
3-6.  【6】太ももなどがピタピタになっていないか
3-7.  【7】裾幅が細すぎないか
3-8.  【8】股下を短くしすぎていないか長すぎないか

 

クールビズの服装~シャツ・パンツの着こなし編~

まずはじめに、クールビズの基本的な服装で大切な “シャツ” と “パンツ” の着こなし方のコツを見ていきます。スーツとは違い、ノーネクタイスタイルが基本となる為、普段から身だしなみに気をつけていない方は、全体の印象がだらしなく、与える印象も悪くなっている場合があります。


▼シャツの着こなしのコツ▼

・相手に合わせたクールビズを心掛ける
・だらしなく見えないことが大切
・涼しく、快適に過ごせる生地や色を選ぶ


▼パンツの着こなしのコツ▼

・単品パンツで魅せる(トレンドを取り入れる)
・腰回りをスッキリと(プリーツ入り&ベルトレス)
・ビジネス、カジュアルスタイルも涼しげに

このように、クールビズの服装は、シャツやパンツ単体の印象がダイレクトにシルエットに響きます。自分の体に合ったモノで、スマートなコーディネートを意識したい。

 

シャツの着こなしをカッコ良くする6つのポイント
【1】ネックポイントが下がっていないか?

近年、体型に合わせてつくれるオーダーは年齢問わず人気を集めています。ここからは、少し専門的な内容になりますが、着こなしをワンランクアップさせる為のポイントを見ていきます。

—————————

●ネックポイントとは・・・身頃と台衿の境、ちょうど第一ボタンのところを指します。

ネクタイを外しても綺麗に見えるシャツは、このネックポイントが高く設計されています。ネックポイントが高ければ視点が上がりスッキリシャープに見えます。クールビズをカッコ良く着こなす上でのシャツ選びの大事なポイントです。

 

【2】アームホールがスッキリしているか?

シャツを着る上ではサイズ感はとても重要です。特にアームホールが体のラインに合っているかがポイントになります。深すぎずに適度な浅さのアームホールによって、体型がスッキリ綺麗に見えます。また、腕を上げた時にも前身頃がモタつかず裾がパンツからハミ出すことなく、スマートにシャツを着ることができます。

▼体に沿うような脇上がり▼
 

【3】身幅が余っていて裾がモタついてないか?

最近のカジュアルシーンでは、ビッグシルエットやオーバーサイズが流行していますが、ビジネスのクールビズシーンでは適度なフィット感が最適です。身幅が大きすぎると、パンツにインした時に裾がモタついてしまいだらしなく見えてしまいます。

▲ダーツが入っていないシャツ▲

また、ウエストから裾のシルエットをスッキリ見せる一つに「ダーツ」を入れるという方法があります。ジャケットのウエストにもダーツがあるように、シャツの後身頃にダーツを入れることによってスッキリとスマートな見え方になります。クールビズのスタイルをカッコ良く見せるにはとても重要なポイントとなります。

▲ダーツが入っているシャツ▲
 

【4】タイをしなくても綺麗に見える襟型を選んでいるか?

クールビズにどんな襟型を選んでいますか?ネクタイをしないで着るクールビズにおいては、襟型選びはとても重要です。レギュラーやワイドなどより、カジュアルなイメージのあるボタンダウンを選ぶ人が多くなりますが、ボタンダウンの選び方にも大事なポイントがあります。カッコ良くボタンダウンシャツを着るコツは、ワイド気味の襟型を選ぶことです。

▲(右上) 一般的なボタンダウン (右下) ワイドなボタンダウン▲

襟の開きが少ない普通のボタンダウンでは、第一ボタンを外して着た時に襟先が下に向いているので開きが中途半端になります。しかし、セミワイドなど襟の開きが広いタイプを選ぶと襟が高い位置に見えて立体的に見えます。ただ漠然とボタンダウンを選ぶのではなく、襟の開きにこだわってみるのも良いでしょう。

▲(上) カッタウェイ (下左) ホリゾンタル⇒カッタウェイ▲

また、ボタンダウン以外のオススメとしては、ホリゾンタル(カッタウェイ)があります。レギュラーやワイドに比べて襟先がかなり上がっているのでネクタイをするには難しいですが、ノータイで着るには襟が立体的になってとてもバランスが良く見えます。

 

【5】ボタンを外した時の第2ボタンの位置はだらしなく見えていないか?

台衿に付いている第一ボタンを外して着るクールビズでは、第二ボタンの位置も重要です。最近では、クールビズの着こなしを意識したボタン位置のシャツも多くなっていますが、ここも押さえておくポイントです。

▲通常の位置:(引用:https://magazine.hi-tailor.jp/)▲

通常のシャツの第一ボタンを外して着ると、少し詰まった感じの開きになってしまうので、理想は第二ボタンの位置が少し下に付いたもの。そうすることで第一ボタンを開けても窮屈感のないスッキリした見え方になります。

▲クールビズ仕様:(引用:https://magazine.hi-tailor.jp/)▲
 

【6】前立てのデザインの見え方の違いを意識しているか?

前立てのデザインにもポイントがあります。シャツの前立てには「表前立て」と「裏前立て」があります。一般的には、ボタンダウンなどカジュアルな襟型には表前立て、ワイドなどのドレッシーな襟型には裏前立てという場合が多いですが、これも意識しておくと良いでしょう。

▲(左)表前立て (右)裏前立て▲

例えば、ボタンダウンでも、ドレッシーに見せたければ裏前立てを、カジュアルにも着たければ表前立てを選ぶなど、自分の着こなしを戦略的に考える事も重要なポイントです。

 

 

パンツの着こなしをカッコ良くする8つのポイント
【1】ウエストサイズは適切なゆとりで穿けているか?

ジャケットを羽織る機会が少なくなり、シャツとパンツ姿だけになるからこそウエストのサイズ感が重要です。大きすぎるとシワが寄ってしまうし、小さすぎると動きにくく着心地が悪くなってしまいます。パンツのウエストに指の第二関節がすんなり入るような適度なゆとりが大切です。

▲左側が正しいサイズ感でのシルエット▲
 

【2】脇ポケットが開いていないか?

腰回りのサイズがタイトすぎたり腰骨が張っていたりすると、無理がかかり腰ポケットが開いているケースが多く見られます。パンツを美しくカッコ良く穿くには、適度なゆとりを持たせることが重要です。

▲左側が正しいサイズ感でのデザイン▲
 

【3】タックが開いていないか?

ウエスト周りがタイト過ぎたりヒップが小さかったりすると「タック」が開いた状態になることがあります。自然に立っている状態でタックが開いてしまうのはタイト過ぎるサイズ感が原因です。

▲左側が正しいサイズ感でのデザイン▲
 

【4】ヒップに不自然なシワが入っていないか?

クールビズでは、パンツのバックスタイルの綺麗さがカッコ良く見える着こなしの最重要ポイントです。よくヒップに無理なシワが入っている人を見かけますが、これはタイトに攻めすぎたことが原因です。ヒップ廻りが小さすぎると、生地が引っ張られて不自然なシワが横に入ってしまいます。過度にタイトにする事は、見た目の美しさを損なうだけでなく機能面でも悪くなってしまうので注意が必要です。

▲左側が正しいサイズ感でのシルエット▲
 

【5】ヒップが股にくい込んでいないか?

ヒップのくい込みの原因は、股上が浅すぎる事とやはり腰回りが小さい事です。普段の着こなしでは自分の後ろ姿は確認出来ませんが、ヒップがきれいに見えるというのはパンツを穿きこなす上ではとても重要です。試着の際は鏡で確認したりするなどしてチェックしてみて下さい。

▲左側が正しいサイズ感でのシルエット▲
 

【6】太ももなどがピタピタになっていないか?

これも良く見かける光景です。最近ではストレッチ素材が多くなっているので穿けない事はありませんが、はっきり言って見ために美しくありません。太ももが細くなると連動してヒップも小さくなってしまう(写真右側)ので、見た目だけでなく着心地などの機能性も悪くなってしまうのです。また過度にタイトなサイズ感はヒップなどの縫い目のパンクにもつながってしまう可能性もあり、いいところがありませんから注意が必要です。

(引用:https://www.pinterest.jp/)
 

【7】裾幅が細すぎないか?

ここ数年のパンツのシルエットの主流が太ももから裾にかけて細くなる「テーパード」ということもあり、裾幅がかなり細いパンツを穿いている人を良く見かけます。しかし、裾幅が細すぎると膝から下も連動して細くなるので、座った時に窮屈だったり生地にも無理がかかります。

立った時にも裾がずり上がったり、引っかかってシワも増えてしまいます。また、ふくらはぎのラインがハッキリわかるほど出てしまったりと、見た目にも機能的にも悪くなるので注意が必要です。

 

【8】股下を短くしすぎていないか?又は長すぎないか?

やはりこのケースも多く見かけます。くるぶしを全開に見せた短すぎる長さだと、脚が短く見えたり子供っぽい印象にもなってしまいます。また長すぎてもだらしなく見えるので注意が必要です。ノークッションもしくは、少し短めに仕上げるぐらいが一番上品でスマートに見える長さです。

▲左から、短い⇒適正⇒長い▲
 

***
いかがでしたでしょうか?

クールビズスタイルをカッコ良くスマートに着こなす上には、様々なチェックポイントを確認することが大事です。こういった細部に対する意識を持つことで、あなたもシャツとパンツだけでもイタリア人のようにカッコ良く着こなせるようになるのです。ぜひ、今までとは違うクールビズの着こなしに挑戦してみ下さい!

  

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Supervisor - この記事の監修者

Global Styleクリエイティブ・ディレクター
江森義信

大学卒業後、アパレルメーカーにてミラノコレクションにも参加するイタリアブランドのデザイナーとして11年のキャリアを積む。チーフデザイナーを歴任後、フリーとなり、オリジナルブランドのセレクトショップや百貨店での展開。大手アパレルや小売店、商社など、様々なプロジェクトのデザインやディレクションを手掛ける。

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