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シーン別スーツ(地域・エリア)

【ミラノ・ウニカ 2017年秋冬レポート】 来年の紳士服生地トレンドは!?

(最終更新日:2024.11.01)2016.09.23 # シーン別スーツ(地域・エリア)

MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)に行ってきました!

皆さま、こんにちは。ENJOY ORDER!! MAGAZINE 編集長のあきよです。

2016年9月6日~8日にイタリア・ミラノで開催された、国際的なテキスタイル(布地・織物)見本市「MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)」の取材に行ってまいりました!
当社グローバルスタイルも、来シーズン、皆さまにご提供するスーツ生地を選定すべく、毎年参加しているのです。

▼「MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)」とは?
イタリア・ミラノで春夏/秋冬と年2回開催される、国際的なテキスタイル(布地・織物)見本市。イタリアメーカーを中心とした有力テキスタイル素材が並ぶ世界最大規模の見本市といわれ、この期間中は世界中のバイヤーがミラノに集まります。

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今回取材に行かせていただいたのは、ミラノ・ウニカの中でも紳士服地を扱う毛織物メーカーが集積するエリア「IDEA BIELLA(イデア・ビエラ)」
オーダースーツが過熱するここ数年でさらに盛り上がりを見せているようで、特に日本人バイヤーの熱気で溢れていました。

<今回のミラノ・ウニカの会場>
2015年のミラノ国際博覧会(MILANO EXPO 2015)が行われた、ミラノ市郊外の展示場です。
<真っ赤なハイヒールのモニュメント>
 

イタリア・イギリスを中心としたテキスタイル企業が並び、2017年の秋冬生地を見ていきます。

ミラノ・ウニカのイデア・ビエラブースには、イタリア・イギリスを中心とした各テキスタイル企業、主に

①ミル =実際に生地を生産している製造業者 <メーカー>
②マーチャント =ミルの特徴に合わせて服地をプロデュースする生地問屋 <商社>

がズラリと並んでおり、来年の秋冬生地のサンプルなどを見ていきます。

この会場にいる皆様はさすが・・・着こなしがかっこ良すぎます!
 

グローバルスタイルでもお馴染みの人気生地ブランド、

Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)、Loro Piana(ロロ・ピアーナ)、DORMEUIL(ドーメル)、CANONICO(カノニコ)、REDA(レダ)、Tollegno(トレーニョ)、ANGELICO(アンジェリコ)、CARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)、TRABALDO TOGNA(トラバルド・トーニャ)、DRAGO(ドラゴ)、FOX(フォックス)、Savile Clifford(サヴィル・クリフォード)など

有名テキスタイル企業が、それぞれ秋冬シーズン生地を発表していました。

 

2017年秋冬はどんな傾向が!?
あきよ編集長のミラノ・ウニカ注目ポイントまとめ①②③

さて、来年の秋冬スーツ生地には、どういった傾向が見られるのでしょうか?

ビジネスマンの方々にも是非注目していただきたい!
実際にミラノ・ウニカを回って感じた、2017年秋冬の紳士スーツ生地について、あきよ編集長注目のポイントを①②③にまとめました!

※写真は、THE・イタリア男なCARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)3代目のコッラード・バルベラ氏と。ブルーのダブルブレストスーツが素敵ですね。

 

【 注目① 】
定番のクリアカット生地が抑えめに… 来年はもう少しリッチな表情が主流に!?

ビジネススーツ生地の定番人気といえば、クリアカット(※)生地ですね。毛が短いため比較的軽く、艶も出やすいため、日本でも人気のある生地です。
ただ、今回のミラノ・ウニカでは、その定番クリアカット生地の存在が少し薄れたように感じました。

どちらかというと、クリアカットとは反対に 起毛加工(※)をした温かみのある生地や、SUPER140’sなど番手(※)が細く柔らかい生地など、リッチな表情をもつ生地が目立っていました!
これは来年のスーツファッションが楽しみですね。
街を歩くビジネスマンのスーツも、少しだけ表情が変わっているかもしれません。

 

※クリアカット・・・毛を短く整え、生地の表面に毛羽立ちがないようにする加工。長いシーズン着られ、ビジネススーツに人気。
※起毛加工・・・布の表面を毛羽立たせた、秋冬生地に多い加工。
※番手・・・生地にしている糸の太さのこと。太い糸を太番手、細い糸を細番手という。

 

【 注目② 】
『 秋冬感はしっかり、でも軽め』 な生地がますます人気に!?

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【 注目① 】のとおり、全体的には定番クリアカット生地の比率が少し下がり、起毛など重厚感あるリッチな生地が増えている印象がありましたが…
そんな中、色柄や起毛加工で秋冬のニュアンスはしっかり出しつつも、生地の目付け量(※)は240g/m前後と軽めで、ライトな着心地に仕上がるような生地が目立ちました!

つまり、“重厚感(=秋冬感)はあるけど、実際は軽い” ということですね。

日本でも比較的軽い生地が好まれる傾向にありましたが、最近はヨーロッパでもその傾向が強くなっているとのことで、今回は特にそういった生地が多く見られました。

 

※目付け量・・・布の面積当たりの重量(通常、1㎡あたり)。一般的に、軽いものは春夏向き、重いものは秋冬向きとされる。

 

【 注目③ 】
ヴィンテージ感の強い加工や、フランネル×ストレッチ素材に要注目!

まず注目したいのは、ヴィンテージ感の強い、少し風変わりなスーツ・ジャケット生地。

ウール素材に数%のアルパカをブレンドしてヴィンテージ感を出した生地や、ジャケットやコートに人気のホームスパン(※)なども目立ちました。

 

※ホームスパン・・・太い紡毛糸を用いて手織りした、素朴で野性味のある生地

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そして次に注目したいのが、フランネルストレッチ!
フランネル(※)といえば伸縮性のないものが一般的でしたが、今回はストレッチの効いたフランネル生地が多く見られました。

タイトなシルエットが好まれる現代では、伸縮性があると着心地が良いですね。従来はストレッチ性のないものが多かった秋冬向けの起毛生地ですが、今後ストレッチが効いたものも多くなりそうです!

 

※フランネル・・・ウールの表面を毛羽立たせた(起毛させた)秋冬の定番素材。

 

いかがでしたか?
グローバルスタイルの2017年秋冬生地にご期待ください!

以上、ミラノ・ウニカ2017年秋冬レポートでした!

来年秋冬モノというちょっと遠い話ですが…グローバルスタイルでは魅力的な生地をいち早く入荷できるよう、努力しております。
皆さまのビジネスライフに、少しの楽しさ・幸せをご提供できるよう、今後も様々な情報をお届けできればと思います!

 

<おまけ> 洗練されたミラノの街並み
数々のラグジュアリーブランドを世に輩出してきた、ファッション最先端の街!

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もともとメンズスーツ発祥の地はイギリスですが、ファッションとしてスーツを広めたのがイタリアだと言われています。
特にミラノは数々のラグジュアリーブランドを世に輩出してきたファッションの最先端ともいえる街で、その街並みにはイタリアの中でも特に洗練されたセンスが見受けられます。

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このイタリア独自の感性は、これからも世界中のファッションに影響を与えることでしょう!

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<ミラノの大聖堂ドゥオーモ>
ミラノといえばこの大きなドゥオーモですね。
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<ドゥオーモ広場>
空いた時間で歩いてみましたが、多くの観光客でにぎわっていました。
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<イタリアの定番であるテラス席>
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夜のミラノはさらにシックで素敵ですね。

次は…「Loro Piana (ロロ・ピアーナ)~ビエラ工場見学レポート~」に続きます!

次は、イタリア北部・ビエラ地区にある【Loro Piana (ロロ・ピアーナ) 工場見学レポート】 に続きます!
あの高級カシミアを扱うラグジュアリーブランド兼名門服地メーカーは、どのように高品質な生地の生産を続けているのでしょうか…?

次回をお楽しみに!

 

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