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シーン別スーツ(結婚式・葬式・パーティー)

略礼服とは?礼服の3つの種類や略礼服を選ぶポイントを紹介!

(最終更新日:2024.12.02)2022.06.16 # シーン別スーツ(結婚式・葬式・パーティー)

礼服-略礼服について

スーツを着用する機会に “冠婚葬祭” があり、その時に着る服を「礼服」と呼びます。「略礼服」はその中の1つになります。実際に初めて着る事になると「この服装で良いのだろうか…」と不安になる方がほとんどではないでしょうか。

そこで今回は、礼服の中でも一番着る機会が多く知っておきたい!『礼服は3種類(正礼装・準礼装・略礼装)に分かれる』『略礼服とビジネス用ブラックスーツの3つの違い』『略礼服を選ぶポイント』『略礼服はダブル?シングル?』について見ていきながら、略礼服の選び方をご紹介していきます。

 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  略礼服とは
2.  礼服は3種類に分かれる
2-1.  正礼装(フォーマル)-最も格式の高い礼服
2-2.  準礼装(セミフォーマル)-用途が幅広くなる礼服
2-3.  略礼服(インフォーマル)-最も格式の低い礼服
3.  略礼服とビジネス用ブラックスーツの3つの違い
3-1.  スーツの色
3-2.  質感・生地
3-3.  形(ステッチ・ベント・パンツ)
4.  略礼服を選ぶポイント
5.  略礼服はダブル?シングル?

 

略礼服とは

●略礼服とは・・・略式の礼装として用いられる服。礼服の中で最も格式が低いスーツ。着用シーンは “結婚式” “葬儀” など、親族・ゲストとして参加する場合に着られます。ブラックスーツやダークスーツのことを指し、昼夜問わず着ることもできる。

 


<男性の略礼服>
男性の略礼服は、濃い黒色のブラックスーツが良い。その他、濃いネイビーやグレーのダークスーツを略礼服として着る事もできます。注意したいのが光沢感のあるビジネススーツはNGということです。。ダーク系でも明るく見えてしまうのはNGとなります。出来るだけ暗い色を選ぶように意識しておくと良いでしょう。お店などで選ぶ場合は「結婚式用、葬儀用に着るスーツを探している」と明確に伝えるとスマートです。フォーマルスーツでもOK。

 


<女性の略礼服>
女性の略礼服は、基本的にドレスタイプの装いとなります。男性と異なり、略礼服向けのフォーマルウェアにも様々なデザインがあるため、落ち着いた印象の服装を選びたい。カジュアルすぎる装いは避け、フォーマル度の高いドレスなどが良いでしょう。葬儀の場合は、露出の多いデザインは避け、黒色のワンピースやパンツを着用するのがマナーとなります。

 


<様々なシーンに対応できる>
略礼服は、礼装の中でも着る機会が多く1着持っておくと重宝します。柄は無地、無地調(ヘリンボーン・バーズアイ)などは汎用性が高くオススメです。結婚式では白ネクタイ。葬儀場では黒ネクタイと、シーンに合わせて着ることができます。礼服は、昼や夜の時間によって変えるが、略礼服は昼夜どちらの時間にも気にせず合わせられます。

 

礼服は3種類に分かれる
① 正礼装(フォーマル)-最も格式の高い礼服

「モーニング」「燕尾服」「和装」が正礼装となります。昼間はモーニング、主に結婚式の新郎、両家のお父様の定番衣装。公的な式典、記念パーティーの主催者が着用。夜は燕尾服、格式の高い結婚式や披露宴などで着用するのがマナーです。

▲(左)モーニング(右)燕尾服▲
(引用:http://www.kekkon-j.com/)
 

② 準礼装(セミフォーマル)-用途が幅広くなる礼服

「タキシード」「ディレクターズスーツ」が準礼装となります。タキシードは “ブラックタイ” と指定されたフォーマルなシーンでの服装となります。結婚式では、主賓やスピーチを行う人が着用することが多いです。ディレクターズスーツは、ブラックスーツよりもワンランク上の着こなし格調高い礼服スタイルです。葬儀の場合は、ブラックスーツの喪服を指します。

▲(左)タキシード(右)ディレクターズスーツ▲
(引用:http://www.tuxedostation.jp/)
 

③ 略礼服(インフォーマル)-最も格式の低い礼服

「ブラックスーツ」「ダークスーツ」が略礼服となります。正礼装や準礼装とは違い、着る時間に決まりがなく、結婚式ではゲストや親族が着用します。平服の指定がある場合もこの略礼服を指します。略礼服では、濃いネイビーやグレー(チャコールグレー)といったダークスーツでも良いでしょう。

▲(中央)チャコールグレー(右)濃いネイビー▲
▽3つの礼服の着こなし方が気になる方はこちら。

■ 関連ページ:礼服と喪服の違い《男性編》スーツの着こなし方・マナーなどを徹底解説!

 

略礼服とビジネス用ブラックスーツの3つの違い
<1> スーツの色

礼服は、漆黒に近い色で黒が強いほど格式が高いとされている。ビジネススーツ用の黒は、光の当たり方で白く見えることがあります。色を選ぶ時は、礼服用の黒で雰囲気に合った服装が好ましいです。

▲(左)ビジネススーツ(右)略礼服▲
▽ビジネスで着用するブラックスーツの着こなし方を知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:ブラック(黒)スーツ・ダークスーツのビジネスシーンでの着こなし方

 

<2> 質感・生地

礼服のスーツ生地は、“マット” な質感が特徴的。先程の色の話にも繋がりますが、ビジネススーツ用の黒には艶感があり光の当たり方で見え方が変わります。略礼服の黒は、光の反射を抑えるためにマットな質感となります。実際に参列すると違いが分かりやすいかも知れません。

 

<3> 形(ステッチ・ベント・パンツ)

一般的なスーツと略礼服では、少し細かい部分ですがデザインの違いもあります。

▼襟のステッチには「AMFステッチ(※1)」が一般的なスーツに入っていますが、略礼服ではステッチが入っていないモノが多い。※1「AMF」とは、手縫い風のステッチ。襟の芯地を止める役割があります。

▲(左)AMFステッチ(右)ステッチなし▲
 


▼ジャケットの裾にあるベントは「センターベント・サイトベンツ・ノーベント」の3種類がありますが、略礼服は切れ目のないノーベントが適している。

▲(左から時計まわり)ノーベント⇒センターベント⇒サイトベンツ▲
 


▼パンツの裾仕上げには「シングル・ダブル・モーニング」の3種類がありますが、略礼服にはスッキリとした見た目のシングルやモーニングが適している。

▲(左から時計回り)シングル⇒ダブル⇒モーニング▲
 

略礼服を選ぶポイント

<オールシーズン使えるものを選ぶ>
スーツの生地には、春夏・秋冬・オールシーズンと大きく3つの種類に分かれます。結婚式や葬儀が行われる時期は、主催者側に合わせる事になる為、シーズン性はあまりないと言えます。その為、オールシーズン用の略礼服を持っておくと良いでしょう。夏(真夏日)に行われる場合は、生地が厚すぎるとあまり印象が良くありません。夏用は必要な時に用意するイメージで良いでしょう。

 


<長く着られるものを選ぶ>
結婚式や葬儀がある度に買い替える方はほとんどおらず、長く着れるスーツを選びたい。動きやすさにこだわりたい方は、ストレッチ性のあるモノを選ぶのも良いでしょう。最初の1着を選ぶ時は、5年後・10年後の年齢や立場も考えておくとより長く着ていけるモノになります。礼服、略礼服に流行りはないが、最近の傾向としてスリムなスーツが流行っています。長く保管し着る事になるので、体型の変化は必ず起こってきます。少しゆとりのあるスーツを選ぶことをオススメします。

 


<冠婚葬祭専用にする>
ビジネス用と略礼服の違いで触れたように、2つのスーツは別物となります。着用シーンも明確に違うので兼用して使うのは難しいです。それぞれ専用のスーツを持っておくようにしましょう。

▲(左)ビジネススーツ(右)略礼服▲
 


<合わせるネクタイ・靴について>
最後に、合わせる小物についてです。シャツは “白の無地” 一択と考えて良いでしょう。ネクタイは白やシルバーグレー、パステルカラーやシャンパンゴールド。柄は、ストライプ(ライン幅の狭いモノ)・小紋柄と派手過ぎないデザインが好ましいです。葬儀用に、黒のネクタイも揃えておくと安心です。

靴は黒色の紐靴。デザインは “プレーントゥ” “ストレートチップ” がフォーマルな印象に合います。カジュアルな装飾が特徴的な “ウィングチップ” は避けましょう。結婚式の2次会やパーティーのみに参加する場合は、茶色の靴を選んでも問題はないでしょう。デザインは控えめな方が印象が良いです。

 

略礼服はダブル?シングル?

略礼服を選ぶ時に「ダブル」「シングル」で迷う方もいるのではないでしょうか。結論、格式に違いはありません。ダブルの方がフォーマルな印象は強くなります。

▲(左)シングル(右)ダブル▲

選ぶ基準の1つとしては “年代別” で考えると良いかも知れません。結婚式や葬儀に参列した事があるとイメージしやすいのですが「ダブル」は割と年配の方が着ている事が多いです。もちろん、若者が着てはいけいという事はありませんが、目安として30代以下の方はシングルが主流、40代以上になるとダブルを着る方も増えてくると考えると参考にしやすいかも知れません。

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■ 関連ページ:オーダースーツならGlobal Style(グローバルスタイル)|1着2万円台~

 

***
いかがでしたでしょうか?

略礼服は、礼服の中で「ブラックスーツ」と「ダークスーツ」を最も着用する機会となり、着回しができる装いとなります。その為、着こなし方を失敗しないように、行われる場所や立場を考えて選ぶようにしましょう。

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