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シーン別スーツ(結婚式・葬式・パーティー)

結婚式の服装マナーを徹底解説《男性編》NGな服装やアイテムとは?

(最終更新日:2024.12.02)2023.10.13 # シーン別スーツ(結婚式・葬式・パーティー)

「結婚式に初めて呼ばれたけど、どんなスーツで行ったらいいの?」
「上司も列席する会社の先輩の結婚式に呼ばれたけど、どんな服装なら失礼にならない?」
など、結婚式の服装選びに悩んだりしてしまうことってありますよね。そんなあなたの悩みにお答えするため、結婚式に出席する服装マナーについて詳しく解説していきたいと思います。結婚式でNGな服装やアイテムについてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  男性の礼服の種類をおさらい
2.  結婚式における男性ゲストの服装マナーとは?
2-1.  一般的な結婚式の場合
2-2.  カジュアルな結婚式の場合
2-3.  タキシードを着用する場合
3.  結婚式でNGな男性ゲストの服装
3-1.  NG1:主役とかぶる白スーツ
3-2.  NG2:全身黒のコーディネート
3-3.  NG3:悪目立ち派手すぎスーツ
3-4.  NG4:普段使いのビジネススーツ
3-5.  NG5:場違いな迷彩柄やアニマル柄
3-6.  NG6:カジュアルすぎコーデ
4.  男性ゲストの結婚式でNGなアイテム一覧
4-1.  1:スーツ・シャツ編
4-2.  2:ネクタイ・ポケットチーフ編
4-3.  3:シューズ・ソックス編
4-4.  4:バッグ・小物編
4-5.  5:季節や天気で変わるアイテム編

 

男性の礼服の種類をおさらい

結婚式などのフォーマルな場で着る服装は、格式などによって
◆正礼装
◆準礼装
◆略礼装
の大きく3つの種類に分けられています。それぞれの特徴について簡単に見ていきます。


〈正礼装〉 昼間:モーニングコート  夜:タキシード
正礼装は最も格式の高い装いになり、主役である新郎や両家の両親、仲人(媒酌人)などが着用します。

▲(左から)モーニングコート⇒タキシード

★モーニングコート
昼間の正礼装とされ、主に新郎新婦の父親が着用します。後ろの着丈を長く斜めにカットされたデザインが特徴で、黒の上着にベスト、グレーの縦縞のスラックスを合わせるのが基本スタイルになります。

★タキシード
正式には夜の準礼装とされていますが、最近では正礼装も兼ねるようになっています。夕方から夜にかけて着用し、黒の上下にブラックタイ、ブラックの蝶タイやカマーバンドを組み合わせるなど、白と黒でまとめるのが基本スタイルになります。


〈準礼装〉 昼間:ディレクターズスーツ  夜:タキシード
準礼装は正礼装の次に格式の高い装いで、主賓クラスとして招待された人が着用します。

▲(左から)ディレクターズスーツ⇒タキシード
(引用:http://www.tuxedostation.jp/)

★ディレクターズスーツ
昼間の準礼装とされ、結婚式の主賓の方やスピーチを担当する方が着用したりします。黒の上着にグレーベストとストライプのスラックス(コール地)を合わせるのが基本スタイルになります。

★タキシード
夜の正礼装として御紹介しましたが、正式には夜の準礼装とされています。しかしここ最近では夜の準礼装としてブラックスーツを着用する場合も多くなっています。


〈略礼装〉 ブラックスーツ  ダークスーツ
略礼装は礼服の中では一番カジュアルな装いになり、結婚式、披露宴、二次会に招待された人が一般ゲストとして出席する場合に着用します。

(左から)ブラックスーツ⇒ダークスーツ

★ブラックスーツ
準礼装としても着用出来る、黒のビジネススーツとは違う深い黒色スーツになります。時間帯を気にすることなく昼夜着用することが出来ます。

★ダークスーツ
ネイビーやグレーのダークスーツのことで、ブラックスーツ同様に結婚式に着用できます。ブラックスーツに次いで着用されることが多い色です。

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結婚式における男性ゲストの服装マナーとは?

結婚式に男性ゲストして呼ばれた時のマナーにはどんなものがあるのでしょうか?シーンごとに見ていきましょう!

一般的な結婚式の場合

一般的な結婚式にゲストとして出席する際にはブラックスーツを着ていけば間違いがありません。格式の高い結婚式からカジュアルウェディングまで、どんなシーンにも通用しますが注意すべき点もあります。

◆マナー1 スーツのデザイン
上着のデザインはシングルがおすすめです。ダブルは貫録が出ますが、若い人が着ると偉そうに見えてしまう場合があるので注意して下さい。また礼服用のブラックスーツのデザインとしては腰ポケットのフラップがなく、ジャケットの裾にある切れ込みもないノーベントが正式なタイプになります。腰フラップ付きの上着で出席する場合は、会場に入る際にはフラップが見えないようにポケットにしまうのが正式なマナーになるので覚えておいて下さい。

▲(左から)シングルスーツ⇒(右上)フラップなし(右下)ノーベント

◆マナー2 スーツの仕立て
上着の仕立ては肩パットの入ったスタンダードなタイプをおすすめします。最近の傾向では芯地やパットが全く入っていないタイプや極端に薄くした軽いカジュアル仕立てのタイプが主流ですが、格式の高い結婚式などでは、ある程度きちんとした見え方になることが大切なので、芯地やパットの入ったタイプを選んで下さい。

▲(左から)スタンダードな仕立て⇒カジュアルな仕立て

◆マナー3 スーツの生地
ブラックスーツの黒は、ビジネス用ではなく礼服用のものを選ぶことをおすすめします。ビジネス用と礼服用では色の濃さに違いがあり、ビジネス用は少しグレーがかっていて光沢がある黒なのに対し礼服用は“漆黒”と呼ばれるより濃い黒で光沢のないマットな質感になります。お店で購入する際に見た目で違いが分からなくても店員さんに「礼服の黒」と指定すれば安心です。

♦マナー4 パンツの裾
パンツの裾上げはシングルかモーニングをおすすめします。ビジネススーツの裾上げではダブルも人気がありますが、「ダブル=カジュアル」という認識になりますので、フォーマルな場ではシングルもしくはモーニングが正解になります。

▲(右上から)シングル⇒ダブル⇒モーニング

◆マナー5 シャツの襟型
シャツの襟型はレギュラーカラーかワイドカラーを選ぶことをおすすめします。フォーマルな場ではスッキリとしてシャープに見えるレギュラーカラーかワイドカラーが適しています。また、ボタンダウンは元々カジュアルシャツとして発祥した歴史がありますので、結婚式のようなフォーマルな場では着用しないのがマナーになります。

▲(左から)レギュラー⇒ワイド⇒ボタンダウン

◆マナー6 シャツの色
シャツの色は白無地もしくは白無地柄をおすすめします。スーツの色が黒なので合わせるシャツの色はシンプルな白無地が基本になりますが、白無地だけでなく織り方で柄に見える無地柄なども表面感や光沢感があってドレッシーに見えるのでおすすめです。

▲(右上)白無地(右下)白無地柄

◆マナー7 ネクタイ
無地やレジメンなどのシンプルな柄物、色はシルバーグレーをおすすめします。昔から慣習では白無地のネクタイが基本とされていましたが、最近ではシルバーグレーも結婚式に相応しい色として定番となっています。

▽結婚式にふさわしいネクタイの色・柄を知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:結婚式にふさわしいネクタイの色・柄を解説!立場別の選び方やおすすめスタイルも紹介

◆マナー8 シューズ
ヒモで結ぶタイプの黒のストレートチップかプレーントゥをおすすめします。革も光沢感のあるエナメルタイプが、よりドレッシーに見えます。またスーツやシューズに合わせて靴下も薄手の黒無地タイプを選んで下さい。

◆マナー9 ポケットチーフ
ネクタイの色に合わせてポケットチーフをおすすめします。マナーとして絶対に必要なわけではありませんが、胸に挿すポケットチーフがあれば華やかさがアップします。ネクタイの色の白やシルバーグレーに合わせた麻素材やシルクのチーフを選ぶだけで、よりドレッシーな雰囲気を演出することが出来ます。

◆マナー10 バッグ
黒のクラッチバッグを持つことをおすすめします。意外と悩んでしまうのが結婚式に行くときのバッグ。結婚式に参列する際には“手ぶら”が本来のマナーとされていますが、スーツのポケットに沢山の物を入れてしまうとシルエットが崩れたりシワの原因にもなってしまいます。そんな時におすすめなのは“クラッチバッグ”。コンパクトなので席まで持っていけてとても便利です。スーツの色に合わせて黒を選べば全体が綺麗にまとまります。

カジュアルな結婚式の場合

最近では結婚式も多様化してレストランなどでのカジュアルウェディングも多くなっています。カジュアルな結婚式の場合でのマナーはどうでしょうか?

◆マナー1 スーツの色
カジュアルな結婚式であれば、ブラックやダークスーツだけでなくやや明るいネイビーミディアムグレーを着て出席しても問題はありません。ネイビーやミディアムグレーの光沢感のあるスーツであれば華やかな場でも十分通用します。

▽カジュアルな結婚式でおしゃれなスーツの着こなしを知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:結婚式でスーツをおしゃれに着こなすためのポイント・コツを徹底解説!

 

◆マナー2 シャツの色
カジュアルな結婚式であれば白無地のシャツ以外にも薄いブルーのシャツなどを選んでもいいでしょう。ネイビーやグレーのスーツのインナーに薄いブルーの無地や織り柄のシャツを合わせることで、より華やかな印象になります。

◆マナー3 ネクタイの色
カジュアルな結婚式であれば白やシルバーグレーのタイ以外にも選択肢は広がります。基本的にスーツはベーシックなカラーなので、ブルーやグリーン、イエロー、ピンクなどの淡い色のカラータイを選んでVゾーンを華やかに演出することをおすすめします。表面感や光沢感のある無地柄を選べば、よりドレッシーな雰囲気になります。

◆マナー4 ポケットチーフ
カジュアルな結婚式であればポケットチーフの色もネクタイに合わせたブルーやイエロー、ピンクなどの淡い色を選んでもいいでしょう。ネクタイとチーフをセットで合わせることで華やかな印象がよりアップします。

◆マナー5 ベスト
カジュアルな結婚式であれば、スーツの中にベストを着るとフォーマル感が出るのでおすすめです。スーツと同素材のスリーピースで着こなすのもいいですし、スーツの色とは違う色のベストを合わせてもより華やかさがアップします。

タキシードを着用する場合

ブラックスーツやダークスーツではなく、よりフォーマルな装いのタキシードの着用マナーについてはどうでしょうか?詳しくご紹介していきます。

◆マナー1 着用する時間帯
正式なマナーとしては午後6時以降に着用するものとされています。礼服の種類の中で正礼装としても準礼装としても着用出来るとご紹介しましたが、いずれも夜の礼服となっていますので覚えておいて下さい。

◆マナー2 ベストの着用
タキシードにはベストを着用することをおすすめします。色はタキシードジャケットの色に合わせた黒を、デザインはシングル前でもダブル前でも大丈夫です。また、ベストの代わりにカマーバンドを合わせてもOKです。

▲(左から)タキシードベスト⇒カマーバンド

◆マナー3 パンツのデザイン
ジャケットと同素材で、側章と呼ばれるシルク地テープが入ったパンツが基本になります。ベルトループを使用せずにサスペンダーを使って履くことが正式とされていますが、最近ではベルトをして履くことも多くなっています。

▲側章パンツ

▲サスペンダー

◆マナー4 シャツのデザイン
ドレスシャツは、白無地で胸にプリーツが入ったヒダ胸のシャツが基本になります。それ以外にも胸部分を切り替えたイカ胸タイプやフリルを飾ったドレスシャツなどもあります。襟はウイングカラー、レギュラーカラーのどちらでも大丈夫です。

◆マナー5 ネクタイ
ネクタイはシルク素材でブラックの蝶タイが正式になります。黒は汚れが目立ちにくく、素材のシルクはシワになりにくいという特性があるのでブラックタイが一般的です。

◆マナー6 ポケットチーフ
ポケットチーフの色は白かシルバーグレーが基本になります。素材はシルクか麻の2種類で、色が白であればリネン素材、シルバーグレーならシルク素材がいいでしょう。

◆マナー7 シューズ&ソックス
シューズは、黒のエナメルレザーのオペラパンプスが基本になります。同じ光沢感のあるエナメルレザーであれば、ヒモで結ぶタイプのプレーントゥやストレートチップでも大丈夫です。ソックスは薄手の黒無地が基本になります。

(引用:https://www.leon.jp/ https://wowma.jp/item/)

 

結婚式でNGな男性ゲストの服装

結婚式での男性ゲストの服装マナーについて今までご紹介してきましたが、それでは晴れやかな場に相応しくない服装にはどんなものがあるのでしょうか?具体的な例をご紹介していきます。

NG1:主役とかぶる白スーツ

主役の新郎のスーツとかぶってしまうような白スーツはNGです。結婚式の主役はあくまで新郎新婦です。新郎が白のタキシードを着用する可能性は十分ありますので、列席者はブラックやダークネイビー、ダークグレーのスーツを着用して主役を引き立たせるようにすることが大事になります。

NG2:全身黒のコーディネート

ブラックスーツの着用は基本ではありますが、ネクタイまで黒はNGです。黒のスーツにネクタイまで黒にしてしまうとお葬式のようになってしまいます。あくまで華やかな人生の門出になる場なので、暗いイメージなってしまう黒ネクタイの着用は控えるようにして下さい。

NG3:悪目立ち派手すぎスーツ

場にそぐわない見た目が派手すぎる色や柄のスーツはNGです。あくまで厳粛なお祝いの場なので、芸能人がステージ衣装で着用するような原色のスーツやシャツ、またはハッキリとした柄物のスーツやプリント柄のシャツなどの着用は悪目立ちしてしまうので避けて下さい。

NG4:普段使いのビジネススーツ

普段使いのスーツでの出席はなるべく避けたほうが良いでしょう。もし普段着用しているブラックやダークスーツを選ぶ場合は、ネクタイやポケットチーフ等でお祝いのイメージを演出しましょう。

NG5:場違いな迷彩柄やアニマル柄

迷彩柄のスーツやアニマル柄のネクタイや小物などで出席するのはNGです。一般の結婚式では考えにくいですが、カジュアルな結婚式だからと言ってなんでもいいわけではありません。特に「殺生」を想起させるアニマル柄のネクタイやポケットチーフ、ソックスなどは避けたほうが無難です。

NG6:カジュアルすぎコーデ

カジュアルすぎる服装で出席するのはNGです。結婚式ではフォーマルな装いで列席するのがマナーです。それはカジュアルウェディングの場合でも例外ではありません。例えばキャラクターもののネクタイやポケットチーフ、小物などを身に着けていると子供っぽいイメージで場にそぐわなくなってしまいます。バッグは持ち物が多く、どうしてもリュックやトートバッグになってしまう場合は受付やクロークに預け、会場ではクラッチバッグを持つようにしましょう。

男性ゲストの結婚式でNGなアイテム一覧

結婚式でNGな男性ゲストの服装の次はNGアイテムについてまとめてみました。

1:スーツ・シャツ編

▲(左から)NG例⇒OK例

NG例

  • ・白や派手な色のスーツ
  • ・ハッキリとした柄のスーツ
  • ・普段使いのくたびれてしまったスーツ
  • ・黒や原色のシャツ
  • ・ボタンダウンシャツ
OK例

  • ・礼服用のブラックスーツかダークスーツ
  • ・無地や無地織り柄のスーツ
  • ・上質感のあるスーツ
  • ・白や薄いブルーのシャツ
  • ・レギュラーカラーやワイドカラーシャツ

2:ネクタイ・ポケットチーフ編

▲(左から)NG例⇒OK例

NG例

  • ・黒のネクタイやチーフ
  • ・派手なプリントやキャラクター柄のネクタイやチーフ
OK例

  • ・白やシルバーグレーのネクタイやチーフ
  • ・無地で綺麗な色のネクタイやチーフ

3:シューズ・ソックス編

▲(左から)NG例⇒OK例

NG例

  • ・スリッポンやスニーカーなどカジュアルな物
  • ・白や原色のソックス
  • ・ショートソックス
OK例

  • ・ストレートチップやプレーントゥの紐靴
  • ・黒の薄手素材

4:バッグ・小物編

▲(左から)NG例⇒OK例

NG例

  • ・通勤で使用するリュックやトートバッグ
  • ・アニマル柄やファーのバッグ
  • ・ブランドロゴが入ったバッグ
OK例

  • ・クラッチバッグ
  • ・黒のレザーバッグ
  • ・シンプルな無地のタイプ

5:季節や天気で変わるアイテム編

▲(左から)NG例⇒OK例

NG例

  • ・冬にカジュアルすぎるフード付きウールコート
  • ・雨にカジュアルすぎるフード付きレインコート
  • ・夏の結婚式にスーツの下に半袖シャツ
OK例

  • ・ドレッシーなウールチェスターコート
  • ・ステンカラーやトレンチコート
  • ・基本的には夏でも長袖のシャツ

まとめ

いかがでしたでしょうか?
結婚式での服装は、経験や知識が無ければ誰でも不安になってしまうものですよね。でも最低限のマナーやNG例を知っておけば、安心して出席することが出来ます。新郎新婦の晴れやかな場に花を添える列席者の一人としてあなたが自信をもって臨めることを願っています。

参考:男性編!お呼ばれ結婚式のために知っておきたい服装のマナー | HOW TO MARRY

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Tags: 江森義信

Supervisor - この記事の監修者

Global Styleクリエイティブ・ディレクター
江森義信

大学卒業後、アパレルメーカーにてミラノコレクションにも参加するイタリアブランドのデザイナーとして11年のキャリアを積む。チーフデザイナーを歴任後、フリーとなり、オリジナルブランドのセレクトショップや百貨店での展開。大手アパレルや小売店、商社など、様々なプロジェクトのデザインやディレクションを手掛ける。

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