スーツをビシッと着こなすために重要な要素の「着丈」。スーツの着丈は、全体のシルエットに影響を与えます。長すぎると重たく見え、短すぎるとバランスが崩れてしまい、着こなしの完成度を左右するため注意が必要です。

そこで今回は、『スーツの着丈とは？』『スーツの着丈の目安』『着丈の長さで印象が変わる』『着丈以外に押さえておきたいポイント』『スーツの着丈はお直しできる？』『適切な着丈でスーツをスマートに着こなそう』について見ていきながら、スーツの着丈について紹介します。

 

 

スーツの着丈の目安

スーツの着丈は、短すぎても長すぎてもマイナスな印象を与えやすくなります。ここでは、一般的な長さと着丈の計算方法を知り、自分に合う着丈のサイズを見てみましょう。

一般的な着丈の長さ

男性が着用する際の一般的な着丈の長さは、下尻がちょうど隠れる長さ、または少し覗く程度と言われています。まっすぐ立ったときに裾からヒップラインが少し見える位置に調整すると、全体のバランスが良くなり、スッキリとしたシルエットを作り出すことができます。フォーマルな場面で着用する場合には、一般的な長さを意識すると、上品でまとまりのある印象を与えることができるでしょう。

自分に合う着丈の計算方法

自分に合う着丈の目安として、次の計算式を活用する方法があります。

計算式：（自身の身長 – 25cm）÷2 -1cm = 最適な着丈

身長	計算式
166cm	(166cm – 25cm)÷2 -1cm = 69cm
168cm	(168cm – 25cm)÷2 -1cm = 70cm
170cm	(170cm – 25cm)÷2 -1cm = 71cm
172cm	(172cm – 25cm)÷2 -1cm = 72cm
174cm	(174cm – 25cm)÷2 -1cm = 73cm
176cm	(176cm – 25cm)÷2 -1cm = 74cm
178cm	(178cm – 25cm)÷2 -1cm = 75cm

 

この計算式を使用することで、一般的な体型であれば違和感のないサイズ感にできます。標準よりスリムな体型の人は、計算結果よりやや短めの着丈を選ぶのがおすすめです。一方、筋肉質の男性や肩幅が広めの男性は、計算結果より少し長めに調整すると、着こなしにまとまりが出ます。この目安を参考に、なお、細かく着丈を調整する場合には、オーダースーツ専門店を利用することもよいでしょう。

▽自分に合う着丈のスーツを検討中の方はこちら。

■ 関連ページ：オーダースーツならGlobal Style（グローバルスタイル）｜1着2万円台～

 

着丈の長さで印象が変わる

着丈の長さは必ずしも一般的な長さに限定されるわけではなく、シーンによって変化を付けることができます。短めの着丈と長めの着丈それぞれの印象について紹介します。

短めの着丈

男性が着用する際の短めの着丈は、スタイリッシュでスマートな印象を与えるのが特徴です。着丈を短くすることでヒップラインが見え、足を長く見せる効果もあります。しかし、短めな着丈はカジュアルな印象を与えやすいため、着用する際には適切かどうかを見極めることが大切です。また、ヒップラインが強調されるため、体型によっては不格好な印象を与える可能性もあります。短めの着丈を選ぶ際には、体型に応じたバランスを考え、シーンに合った着こなしをすると良いでしょう。

長めの着丈

男性が着用する際の長めの着丈は、重厚感や信頼感、存在感を演出できる点が特徴です。フォーマルシーンや、プライベートでビッグシルエットなカジュアルスーツの着こなしをする場合には適していますが、通常のビジネスシーンでは場面にそぐわない印象を与えてしまうこともあるため、使い分けが重要です。また、着丈が長すぎると全体的にだらしない印象やスーツに着られているような印象を与える可能性があるので、注意が必要です。長めの着丈を選ぶ際には、シルエットのバランスを見ながら、品格や信頼感を保てるような着こなしを意識しましょう。

 

着丈以外に押さえておきたいポイント

スーツ着用時には、着丈以外にも押さえておきたいポイントがあります。ジャケットの袖丈とパンツの裾丈の特徴を見ていきましょう。

ジャケットの袖丈

ジャケットの袖丈の長さは、見た目の印象だけでなく、動きやすさにも影響します。腕を自然に下した状態で、ジャケットの袖口からシャツが約1cmほど見える長さが一般的です。5㎝ほど見えてしまうと見た目が美しくありません。

また、ジャケットの袖口には、本切羽(本開き)やカフス(カフスボタン)など、さまざまなデザインがあります。カフスを使う場合は、袖丈を少し短めにすることで、カフスの存在感を演出することができます。袖丈はわずかな違いで印象が変わるため、細部にもこだわった着こなしを意識すると良いでしょう。

▽ジャケットの袖のデザインについて詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ：スーツの袖(デザイン)仕様とは？～本切羽・開き見せ・重ねボタンの違いを解説！

パンツの裾丈

パンツの裾丈の一般的な長さは、パンツの裾が靴に軽く触れる程度とされていて、ビジネスからカジュアルまで幅広い場面で着こなすことができます。

やや短めの裾丈でくるぶしが隠れるくらいにすると、足元がすっきりと見え、細身スーツスタイルによく合います。このスタイルはスタイリッシュな印象を与えますが、カジュアルさが強まります。一方、裾丈を長めにしてかかとが隠れる程度にすると、クラシックで重厚感のある印象が強まります。シーンや着こなしの目的に合わせて長さを選びましょう。

▽パンツの裾丈の測り方や種類について詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ：スーツは足元から！裾上げの長さ目安や種類、革靴の選び方を解説

 

スーツの着丈はお直しできる？

着丈は基本的にお直しが可能です。ジャケットの場合は袖丈や身幅などのお直しができ、約2～3cmほど詰めることが可能ですが、基本的には短くすることのみができ、長くすることはできません。着丈のお直しには数千円～数万円程度の費用が掛かります。しかし、オーダースーツ専門店でスーツを作った場合、保証期間内に無料お直しサービスを提供するお店もあります。スーツを購入する際には、アフターサービスの内容をしっかりと把握することをおすすめします。

 

適切な着丈でスーツをスマートに着こなそう

スーツの着丈は、スーツ全体のシルエットに影響するため、適切な着丈を選びバランスの良い着こなしをしましょう。一般的に良いとされている長さはありますが、自分がなりたい雰囲気に合わせて長さを変えても良いでしょう。
オーダースーツ専門店グローバルスタイルでは、業界最大の5,000種類以上の生地の種類を取り揃えており、選べるオプションを多数ご用意しています。ぜひ、着丈やデザインにこだわったスーツをオーダーで作ってみてはいかがでしょうか。

 

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