多種多様な洗練された雰囲気を楽しめるストライプ柄の魅力とは？

ビジネスマンのスーツといえば、まだまだ無地が中心となる傾向にあります。ですが、たまにはストライプのスーツを着て気持ちを変え、ビジネスに余裕のある大人の男を演出してみませんか？

そこで今回は、着る人の印象を変えるビジネスにオススメの「ストライプの種類」と、4つの生地ブランドで見る「ストライプ柄」特集としてご紹介していきます。

スーツは「生地選び」が重要！知っておきたい、イタリアとイギリスの違い

※左：イタリア　右：イギリス
まず、はじめに知っておきたい生地の種類と特徴について簡単に触れていきます。
スーツに使用される生地には、大きくイタリア系とイギリス系の2つがあります。

▼それぞれの特徴はこちら▼
イタリア系ブランド…生地は柔らかく、色艶が鮮やかでドレープ感のあるモノが多い
イギリス系ブランド…生地にはハリコシがあり、重厚感のあるモノが多い

 

ストライプの生地は、ストライプの間隔と太さが重要！

ストライプスーツの印象を大きく左右する特徴が、線(ライン)の間隔と太さになります。

◇ラインの間隔が狭く細いストライプは、繊細でドレッシー(洗練・繊細・若々しさ・誠実)◇
◇ラインの間隔が広く太いストライプは、華やかで力強い(信頼感・権威・英国的・リーダーシップ)◇

このように、線(ライン)の間隔は、ストライプの種類と同様に重要といえます。

ではここからは、ビジネスに適したストライプを6つに絞って見ていきます。

 

【１】ピンストライプ
白などの小さい点が線上にデザインされたストライプ。等間隔にピンの頭を並べたようイメージから名称。線の間隔が狭く、ビジネスシーンで活用される一般的なストライプ。
ネイビーはドレッシーな雰囲気、グレーは少しカジュアルな印象になります。

▲春夏モノの生地に多く見られ、クールな大人の雰囲気を演出 

ピンストライプで仕立てたスーツ
少し明るい色味から暗い色味まで、使いやすいデザイン。ビジネスシーンで着用したい、王道のストライプと言えます。

 

【２】チョークストライプ
白いチョークで線を引いたような縞柄、輪郭が少しかすれた線が特徴のストライプ。
秋冬モノのフランネルに多く見られ、ネイビー・グレー・ブラックの濃い色に使用される。ストライプ柄の中では、やや太目のデザインになります。

▲英国的な上品さと、シックでエレガントな印象 

チョークストライプで仕立てたスーツ
フランネル生地との相性が良く、明るめのラインが入ることでスーツが引き締まります。

 

【３】ペンシルストライプ
鉛筆で書いたような細い線のストライプ。混じりの無い一色のものが一般的です。
先程紹介した、ピンストライプより主張が強く、チョークストライプよりも線の間隔が狭いが、はっきりとしたデザインになります。

▲派手さはなく、控え目な印象なので、結婚式などに着用できるストライプ 

ペンシルストライプで仕立てたスーツ
ハッキリとしたデザインが特徴。少し渋めのスーツカラーをベースにまとめるとスタイリッシュになります。

 

【４】オルタネイトストライプ
オルタネイトは、「交互」という意味があり、2種類の異なる色のストライプが交互に配されたストライプ。異なる色を使用しているため、他のストライプよりも華やかでオシャレに印象になります。
スーツだけでなく、ドレスシャツにもよく見られるデザインです。

▲ビジネスシーンでは、ベースの色を濃いめのネイビーやグレーで落ち着いた感じがオススメ 

オルタネイトストライプで仕立てたスーツ
「白ライン×ピンク」「白ライン×ブルー」など、1種類のストライプをアクセントとして考えるとお洒落です。

 

【５】シャドーストライプ
撚り方向の違う糸を組み合わせ、無地の縦線に織柄が入っているストライプ。
一見無地に見えるが光の差す方向によってストライプが見え隠れする、さりげないオシャレさがあります。

▲ストライプの主張が少ないので、近年ではリクルートスーツにも使用されています
シャドーストライプで仕立てたスーツ
ビジネスシーンにおいてはブラック、独特な光沢感を楽しみたい方はネイビー。きめ細やかなストライプデザインも、いつもと雰囲気が変わりオシャレです。

【６】ヘリンボーンストライプ
ヘリンボーンは、ニシンの骨という意味があり、織がニシンの骨のように見えるストライプ。
日本では“杉綾”と呼ばれる。同じ織柄のシャドーストライプの一種とされることもあります。

▲クラシカルな雰囲気の中に、落ち着いた光沢感が魅力です
ヘリンボーンストライプで仕立てたスーツ
ヘリンボーンのストライプは、明るいカラーになるほど、遠目からは無地に見えます。
よりデザインを楽しみたい方は、グレーのジャケット生地と合わせると独特の凹凸感が出ます。

▽人気が高いチェック柄スーツについて詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ：お洒落に見えるチェック柄スーツ！イタリアとイギリスのブランド4つで見る～

 

-Global Style- ストライプ生地がオススメのブランド4つ

【１】『CANONICO-カノニコ-』～イタリア～

テキスタイル屋としての創業は1663年。350年以上の超老舗ブランド。
イタリアの一流ブランドとして世界的に有名で、バーバリーやアルマーニ、ラルフローレンといった多くのアパレルに生地を提供。

 

『CANONICO-カノニコ-』生地の特徴は？
イタリア系の生地は、柔らかさに加え、艶があり手触りが良いのが特徴。
特にストライプ柄との相性がよく、程よい光沢感やしなやかさを楽しめます。その中でも、カノニコの生地は発色の良さからネイビー人気は他ブランドよりも高い傾向にあります。

春夏は、トロピカルやモヘア系の生地で、はっきりとしたストライプ柄がスタイリッシュに見せてくれます。
秋冬は、カノニコのフランネル生地の特徴である鮮やかで綺麗な色味が多く、細いストライプ柄と合わせることで上品な印象になります。
季節を通して、オシャレなストライプスーツを楽しみたい方にオススメです！

 

【２】『Loro Piana -ロロ・ピアーナ- 』～イタリア～　

最高級カシミアとウールを生み出す、イタリアを代表する最高級の服地メーカー。
「最高級の原料から最高級の製品を作り出す」をポリシーに、その高い品質は世界各国のスーツブランドからも絶賛されています。

※左から(SUPER 130’s) ⇒ (TASMANIAN SUPER 150’s WOOL) ⇒ (PROPOSTE ABITI)
『Loro Piana-ロロ・ピアーナ-』生地の特徴は？
ロロピアーナの名前が世界に知らしめるキッカケとなったコレクションが「タスマニアン」。生地に蒸発性、断熱性、耐久性、軽さ、快適さ、という独特の特徴があります。
「TASMANIAN SUPER 150’s WOOL」は、通年着て頂きやすい生地の厚さになり、柔らかさとしなやかさを持つ合わせた生地感は、通常のビジネス使いとしても人気の生地になります。

「タスマニアン」にシルクをブレンドし、サマーツイルに仕上げた「SUMMER TASMANIAN」は、ストライプをはしらせることで、絶妙な光沢感と相まって夏でもツイル素材を着たい方へオススメです。
最高級ウールで作り出すロロピアーナの生地は、少し派手さのある、オルタネイトストライプやシャドーストライプなどでいかがでしょうか？

 

【３】『JOHN FOSTER -ジョン・フォスター- 』～イギリス～

1819年創業、イギリス、ウェストヨークシャー州のブラッドフォード郊外クイーンズベリーにて生地を生み出しています。
ジョン・フォスターで作られる細番手の生地やモヘア生地は世界的に品質を認められ、1世紀半以上にわたり世界のアパレルメーカーやテーラーなどに生地を使われ続けています。

『JOHN FOSTER -ジョン・フォスター- 』生地の特徴は？
ジョン・フォスターの生地は、イタリア生地と比べるとコシがあり、耐久性に優れているためしっかりとしたスーツスタイルになります。
最高の120`sウーステッドから作られたフランネルとカシミアを含む生地「Super120`s ウーステッド　アンド　カシミア」や、最高のオーストラリア産メリノウールの生地「Super 130`s　ヘリテイジ　コレクション」などがあります。

イギリスらしいハリコシのある生地に、渋めのストライプが英国紳士風な大人の男性にピッタリと言えます。
特にダーク系のカラーは、ストライプ生地の特徴である、ストライプの幅によって変わる印象をあまり感じさせない品の良さを味わうことが出来ます。クラシカルな雰囲気が好きな方へ、是非、オススメしたい生地ブランドになります。

 

【４】『DORMEUIL-ドーメル-』～イギリス(パリ)～

パリに本社を置くフランスの服地マーチャント(商社)でありながら、英国高級生地を主力としています。また、伝統技術と英国仕込みの織と光沢を楽しめる、現存する世界最古の服地商社。
ドーメルは、シャネルやディオール、イヴサンローランなどにも、服地を提供しています。

※左から(AMADEUS 365) ⇒ (SERENADE)
『DORMEUIL-ドーメル-』生地の特徴は？
厳選された原毛と英国らしいしっかりとした織と光沢のある、エレガントさが特徴です。
Super100’s厳選されたウール原料のみを使用し織られた「アマデウス365」は、重厚な光沢感がいかにも高級生地という雰囲気を楽しめます。

シンプルなモノから、個性的なモノまで幅広い種類のストライプ柄を揃えるドーメルは、ビジネスシーン以外でも着たい方にオススメです。
また、ドーメル生地の中には、グローバルスタイル完全オリジナルの「セレナーデ」があります。色柄問わず、爽やかな印象を与えるネイビーは、ハリやコシを感じながら、程よい光沢が魅力的です。

▽グローバルスタイルでストライプスーツの注文を検討中の方はこちら。

■ 関連ページ：オーダースーツならGlobal Style（グローバルスタイル）｜1着2万円台～

 

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いかがでしたでしょうか？

ストライプ柄で仕立てたスーツは、デザインや色柄によって雰囲気がガラリと変わってきます。

「ストライプ」は、ビジネスシーンにおいては、ストライプの幅の間隔と太さが重要になります。

■各ブランドで比較すると■
イタリアの生地は、ハッキリとした色柄のストライプで華やかに。
イギリスの生地では、うっすらとした色柄のストライプでシックにまとめるなど、違いを楽しみながらスタイルの幅を広げることもできます。

これからは、無地だけではなく、用途に合わせたストライプ柄のスーツをバリエーションに追加してみるのありかも知れませんね。

 

▽▽▽今回ご紹介した「ストライプ柄」をはじめ、イタリア・イギリスの人気生地でのお仕立てはいかがでしょうか？

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