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スーツの種類

スーツの襟(ラペル)の種類や選び方は?ステッチやポケットでおしゃれにきめる着こなし方を紹介

(最終更新日:2024.11.01)2017.06.09 # スーツの種類

スーツが与える印象とは?

突然ですが、カジュアルな服装でも、“襟やポケット”のデザインが違うだけでお洒落さが変わりますよね?ビジネスシーンや、パーティーで着用するスーツも、ちょっとしたこだわりを追加するだけで、全体の印象が変わります。より自分好みの1着を見つけるために、是非、参考にしてみてください。そこで今回は、スーツの顔とも言える「フロントデザイン」の中から、“襟(ラペル)”と“ポケット”の種類についてご紹介していきます。

スーツが与える印象
 

 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  スーツの「ラペル」とは
2.  フロントデザインを変化させるだけで印象が変わるジャケット
~襟(ラペル)の3つの種類でみる違い~

2-1.  【1】スーツの定番『ノッチドラぺル』
2-2.  【2】ドレッシーな『ピークドラぺル』
2-3.  【3】程よい華やかさ『セミピークドラベル』
2-4.  【4】美しく優雅な『フィッシュマウスラペル』
2-5.  【5】柔らかな丸みの『クローバーリーフラペル』
2-6.  【6】優美な華やかさの『ショールカラー』
2-7.  【7】カジュアルな見え方の『ノーカラー』
3.  襟(ラペル)の幅もスーツのコーディネートに重要
3-1.  ワイドラペル
3-2.  ナローラペル
4.  襟元のステッチによる雰囲気の違い
4-1.  AMFステッチ
4-2.  ミシンステッチ
4-3.  ノーステッチ
5.  襟元を飾るラペルピンとは
6.  スーツの「ポケット」の5つの種類でみる違い
6-1.  【1】最も基本的なデザイン「フラップポケット」
6-2.  【2】乗馬が発祥の『スラントポケット』
6-3.  【3】ブリティッシュスタイルに最適『チェンジポケット』
6-4.  【4】フラップが付いていない『両玉縁ポケット』
6-5.  【5】ジャケットに多い『パッチポケット』
7.  その他「フロントデザイン」スーツの名称
7-1.  【ゴージ】
7-2.  【ショルダー】
7-3.  【フラワーホール】
7-4.  【ボタン】
7-5.  【ドロップ】
8.  シーン別のスーツ(ジャケット)スタイルのオススメ!
8-1.  ◇ビジネスシーン◇
8-2.  ◇パーティーシーン◇
8-3.  ◇プライベートシーン◇

 

スーツの「ラペル」とは

まずはじめに“ラペル”とは、スーツのジャケットの下襟部分の事を言います。ラペルの形はもちろん、幅や角度が変わることでスーツの印象が変わり、着用シーンに合わせて選ぶ時には覚えておくと良いでしょう。さらに、ラペルはシャツやネクタイとの合わせ方でも違いが生まれます。では、実際にどのようなデザインがあるのか見ていきましょう。

 

フロントデザインを変化させるだけで印象が変わるジャケット
~襟(ラペル)の3つの種類でみる違い~

ラペルとは、下襟のことです。ラペルは顔付近にあり相手の視線が集まりやすく見た目の印象を左右するため、ジャケットディテールの中でも特に重要なパーツです。

【1】スーツの定番『ノッチドラぺル』

ノッチは「V字型の刻み」という意味。ゴージライン(上襟と下襟の縫い合わせ)がまっすぐで襟部分の刻みがひし型になっています。あらゆるシーンに対応できるので、シングルスーツの定番スタイルとしてオススメです。

スーツの定番『ノッチドラぺル』
 

【2】ドレッシーな『ピークドラぺル』

ピークドとは「先のとがった」という意味。下襟の先が鋭角で先が上に向いている形を指します。フォーマルスーツやダブルスーツによく見られる形状です。ノッチドラぺルに比べて少しドレッシーな雰囲気になります。

ドレッシーな『ピークドラぺル』のスーツ
▽ピークドラペルについて詳しく知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:ピークドラペルとは?ラペル(襟)の種類や魅力、着こなし方を詳しくご紹介

 

【3】程よい華やかさ『セミピークドラベル』

ピークドラベルよりも優しい印象になり、下襟の角度を少しだけ水平にカットした襟になります。ビジネスでもフォーマルでも使用できる万能タイプにデザインです。

【4】美しく優雅な『フィッシュマウスラペル』

上襟の先端が丸く、下襟の角度が水平にカットされているのが特徴で、上襟と下襟の間に出来る刻みという部分の形状が魚の口に似ていることからこう呼ばれています。丸みを帯びた形状により優しい印象を与えてくれ、クラシックな3つボタンスーツなどとの相性が良い。

 

【5】柔らかな丸みの『クローバーリーフラペル』

上襟と下襟ともに角を丸くした形状が、クローバーの葉のように見えることからこう呼ばれています。丸みのある襟の形状により柔らかい印象を与えるので、メンズよりもレディーススーツやジャケットに多く見られています。

 

【6】優美な華やかさの『ショールカラー』

上襟と下襟がゴージラインで分かれておらず一枚でつながっていて、緩やかなカーブを描いた形状が特徴です。首にショールをかけたように見えることから「へちま襟」や「へちまカラ―」とも呼ばれています。ショールカラーは、タキシードなどのフォーマルシーンに多く用いられています。

 

【7】カジュアルな見え方の『ノーカラー』

ラペルが全くないカーディガンのように着用出来る襟型です。元々はレディースで人気の襟型でしたが、最近ではメンズでも多く見られるようになっています。襟がないことからカッチリとした見え方にならずにカジュアルな雰囲気で着用することが出来るのが特徴です。

 

襟(ラペル)の幅もスーツのコーディネートに重要

襟(ラベル)の幅もスーツの着こなしにとっては重要です。現在の主流の衿幅は8cm~8.5cmぐらいなのですが、それより広かったり細かったりする場合について解説していきます。

ワイドラペル

襟幅が9cm~10cm程度の幅広のラペルのことを「ワイドラペル」と呼びます。衿幅が広いことで、頼りがいや力強さ、安心感のある印象を与えることが出来ますが、その反面自己顕示力が強い印象も与えてしまいます。衿幅が広くなるとクラシックなイメージになるので、大人っぽく貫録のある印象を与えたい人にはおすすめです。

 

ナローラペル

襟幅が7cm~7.5cmぐらいの細いラペルのことを「ナローラペル」と呼びます。襟幅が細いことで、スマートな印象を与えることが出来ますが、その反面ナイーブで繊細な印象も与えてしまいます。襟幅が細くなるとモードなイメージになるので、クラシックなブランドよりデザイナーズブランドのスーツによく用いられています。そういったことからも若々しく個性的な印象を与えたい人にはおすすめです。

 

襟元のステッチによる雰囲気の違い

ここまでは襟(ラペル)についてご紹介してきましたが、もう一つ襟の表情を作る上で大事な要素がステッチです。ステッチとは襟端に入っているミシンの縫い目のことを指します。ステッチには2種類あり、このステッチの違いによっても雰囲気が大きく変わってくるので解説していきます。

AMFステッチ

AMFステッチとは手で入れたハンドステッチ風に見せるミシンステッチのことです。American Machine and Foundry(アメリカン・マシン・アンド・ファンドリー)社が開発したミシンなので、会社名を略してAMFステッチと呼ばれています。ミシンであっても繊細で綺麗な表情に仕上がるので、ウール素材を使用したクラシックスーツに用いられる主流のステッチになっています。AMFステッチを襟端に入れることで、構造的に襟が浮いたり型崩れを防いだりすることが出来、また見た目に高級感のある印象も与えてくれるというメリットもあります。

 

ミシンステッチ

ミシンステッチとは一般的なミシンで入れたステッチのことです。コットン素材やリネン素材などに用いられる場合が多く、AMFステッチと比べると太い糸でステッチを入れる場合もあります。カジュアルな雰囲気に仕上がるのが特徴で、ミシンステッチの場合は衿端だけでなく5~7mm内側に入れたりして表情を出す場合も多く見られます。カジュアルな雰囲気を出したい時には最適なステッチになります。

 

ノーステッチ

ノーステッチとはその名の通り全くステッチが入らないことです。スーツ素材がウールやコットンなどの天然素材だけの時はあまり見られませんでしたが、最近ではナイロンやポリエステルの合繊素材がカジュアルスーツやセットアップに多く用いられるようになって増えてきました。合繊素材の場合はステッチを入れない方がスッキリと綺麗に仕上がるというメリットがあり、またよりカジュアルな表情やモードな雰囲気になることからも多くなっている理由です。

 

襟元を飾るラペルピンとは

ジャケットの襟(ラペル)の端部分にあるフラワーホールと呼ばれる襟穴に指すアクセサリーのことを言います。種類がいくつかあるのでご紹介していきます。

スティックタイプ

メインの飾り部分に長い針が付いているのがスティックタイプです。襟のフラワーホールから穴を通して針先を生地の裏側に出して留めます。角度を水平にしたり、斜めにアレンジすることが出来るので、用途に合わせて印象が違うオシャレを楽しめます。

 

ピンズ・ブローチタイプ

スティックタイプとは違い、針が短くフラワーホールに挿して留めるタイプのデザインです。モチーフの種類が豊富にあるので、コーディネートに合わせて選ぶことが出来ます。また、針を通さないタイプなので、生地を傷めずに留めることが出来ます。

 

チェーンタイプ

スティックタイプにチェーンが付いたデザインです。ピンズタイプがチェーンで繋がっているデザインもあります。一気に華やかな印象になるので、パーティーシーンのラペルピンとして人気があります。

▽ラペルピンの付け方やマナーについて知りたい方はこちら。

■ 関連ページ:ラペルピンの付け方やマナーについて~スーツの襟をおしゃれに着飾る方法とは~

 

スーツの「ポケット」の5つの種類でみる違い

意外と知っているようで知らない『ポケットの種類』について見ていきます。飾りとしてみられがちなポケットですが、理想のスーツスタイルに繋がるワンポイントとして、簡単に取り入れることができます。

 

【1】最も基本的なデザイン「フラップポケット」

外でスーツを着用した際に、雨やホコリが入ることを防ぐのを目的として付けられているのが「フラップ」です。フラップを外に出すか出さないかを迷う方も多いようですが、本来のマナーとしては、外に居るときは出しておくのが良いでしょう。ビジネス仕様のスーツに最も多く使われている基本的なデザインのポケットなので、普段目にする機会の多いポケットと言えます。

 

【2】乗馬が発祥の『スラントポケット』

スラント=斜めという意味の通り、中心から外側に向けてフラップが斜めに付いたポケットになります。元々は、イギリス人が乗馬の際の前傾姿勢で手を入れやすいようにポケットの角度を斜めにしたのが始まりとされています。歴史からも分かる通り、イギリスのスーツに多いのが特徴です。

 

 

【3】ブリティッシュスタイルに最適『チェンジポケット』

脇ポケットの上に、もう一つポケットが配された小さなポケットが特徴。「チェンジ」は小銭という意味があり、もともとは小銭などを入れるために付けられたものなのですが、現在の装飾的な意味が強くなっています。

 

【4】フラップが付いていない『両玉縁ポケット』

両玉縁(パイピング)ポケットと呼ばれ、ポケット口の上下を共布(ともぎれ)で細くパイピングを施したポケットになります。フラップが付いていないのが特徴で、タキシードや礼服などに使用されることの多いポケットです。タキシードは昔から室内での着用がルールとされており、雨や汚れ除けのフラップは必要ないとの考えがその理由でした。もしフラップが付いている場合でも室内での着用の際は、フラップは出さないのがマナーとされています。

 

【5】ジャケットに多い『パッチポケット』

アウトポケットとも呼ばれる外にはり付けたようなデザインのポケットです。主にカジュアルタイプに多く、ジャケットやブレザー、最近ではビジネスカジュアルやオフィスカジュアル用のジャケットにも使われていることもあります。

このように、“ポケット”だけでも、様々な種類があり、見た目の印象が大きく変わってきます。基礎的な知識を知ることで、デザインを選ぶときの気持ちも変わり、より自分好みの1着を見つけるために重要なことになります。

フラップ・チェンジ・スラント・アウトポケットのスーツ
(写真左から、フラップ・チェンジ・スラント・アウトポケット)
 

その他「フロントデザイン」スーツの名称

 

【ゴージ】

上襟と下襟の接点にある「襟の縫い合わせ部分」のことになります。このラインの位置の高低や角度で、見栄えが変わる。このラインは、流行に左右されるころが多く、位置の高低や角度が変わったり上下したりと、ジャケット全体の囲気や印象を大きく左右します。

スーツのゴージ
(写真右下:ハイゴージ)
 

【ショルダー】

主な3つのタイプがあります。 ショルダーの違いは、見た目だけでなく、着心地も大きく変わってきます。

①コンケーブドショルダー
ショルダーラインが緩やかに湾曲し、肩先が盛り上がっているように見えるデザイン。

 

②ビルドアップショルダー(ロープドショルダー)
肩先が盛り上がってロープが入っているように見える肩のシルエットが特徴。

 

③ナチュラルショルダー
肩パッドを省略する、もしくは薄いものを使用することで、自然なショルダーラインを演出したもの。着心地が楽なのが利点だ。

 

【フラワーホール】

ボタンホールの名残。19世紀にこの襟穴に花を挿すことが流行ったことから、この名称になりました。元々スーツの原型は立ち襟の軍服であり、この立ち襟を外に折り返したことにより、上衿とラペルが生まれたのです。ラペルにある襟穴は、かつての軍服の第一ボタンホールの名残なのです。

スーツのフラワーホール
 

【ボタン】

スーツのフロントボタンは「2つボタン」「3つボタン」があります。「2つボタン」はVゾーンが深くシャープな印象で、「3つボタン」はクラシカルな印象になります。

2つボタンと3つボタンのスーツ
 

【ドロップ】

ウエストの絞り具合のこと。バストとウエストの周囲の差を、2で割ったものになります。この数字が大きいほどシェイプが強いことになります。

▽襟・ポケットにこだわったスーツを作りたい方はこちら。

■ 関連ページ:オーダースーツならGlobal Style(グローバルスタイル)|1着2万円台~

 

シーン別のスーツ(ジャケット)スタイルのオススメ!

◇ビジネスシーン◇

スーツの基本スタイル、ネイビーのスリーピースで上品で洗練された雰囲気を表現しました。日常のビジネスシーンを意識してスタンダードな「ノッチドラペル」で落ち着いた雰囲気に。ポケットはスラントポケットにしてクラシックな印象にしています。

襟のデザイン:ノッチドラぺル
ポケットのデザイン:スラントポケット
 

◇パーティーシーン◇

太目のストライプがインパクト大のダブルスーツスタイル。ラペルの幅を広く「ピークドラペル」で、エレガントでドレッシーな雰囲気に仕上げています。フラップの無い「パイピングポケット」で、艶感のある生地をより滑らかにみせることができます。

ピークドラぺルのネイビーダブルスーツ
襟のデザイン:ピークドラぺル
ポケットのデザイン:パイピングポケット
 

◇プライベートシーン◇

カジュアルでラフな印象をつくれる「パッチポケット」デザインで、休日だけでなくスマートカジュアルやオフィスカジュアルに着用したくなるスマートさのあるジャケパンスタイルになります。

襟のデザイン:ノッチドラぺル
ポケットのデザイン:アウトポケット
 

**

いかがでしたか?

毎日のスーツスタイルに変化をつけて、ビジネスシーンでも好印象を与えられるように意識していきましょう。まずは、どれか一部分からでも良いので、デザインにこだわりを追加してみてはいかがでしょうか?いつも以上にお気に入りのスーツになること間違いなしです!

オーダースーツ専門店「Global Style (グローバルスタイル)」とは?

“オーダースーツを、ビジネスマンの皆様にもっと気軽に楽しんでほしい。オーダースーツの新しい在り方を提案していきたい。”

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