こんにちは。
鈴木(晴)です。
シャツを語るシリーズ第3弾。
今回はフランスです。
このシリーズではそれぞれの国の代表のブランドを紹介していましたが、フランスは『Charvet(シャルベ)』です。
英国やイタリアでシャツメーカーと言えばいくつか名前が上がりますが、フランスのシャツと言えば殆どの人がシャルベだと答えるでしょう。
(引用:http://charvet.com/)
Charvet(シャルベ)
Charvet(シャルベ)は世界最古のシャツメーカーで1838年に創業されました。
現在のワイシャツの形を生み出したのもこのシャルベです。
その製品の品質の高さから今もなお世界最高峰の風格を保っており、レディメイド(既製品)で500ユーロで日本円に置き換えると約80,000円(2025年1月)です。
また、天然素材にこだわっていることでも有名で、取り扱いアイテムはシャツ、ネクタイ、それらにまつわる小物のみです。
当然このシャルベもカフリンクスは置いていますが、その素材はすべてエラスティック(ゴム)製です。
最も古典的なカフリンクスである金属製の取り扱いはありません。
そしてシャツのレディメイド(既製品)という考え方を定着させたのもこのシャルベと言われています。
シャルベのシャツを取り扱う代理店はあるものの、直営店は世界にたった一つしかなくパリにあるヴァンドーム広場のみです。
ディティール
シャルベの特徴は何といっても裾のスクエアカットです。
脇に10cmほどのスリットが入っている為、ヒップ部分がきつくならないように工夫がなされています。
背中のディティールに通常ならばタックやダーツ、スプリットヨーク等が入っていますが、シャルベには入っていません。
前身と後ろ身の寸法も同じなため、これで動きやすいのが不思議です。
襟腰は低めで主張しすぎない襟の大きさと開き具合です。
前立ては裏前立てが多いようですが、近年の物しか見つけることが出来なかった為ずっとこのデザインなのかは不明です。
着丈がやや長めで釦同士の間隔が広いため、ゆったりとした印象を与えます。
オンでもオフでも使いやすいシャツです。
高級シャツを検討している方は是非参考までに。
鈴木(晴)